「病院へ行くほどではないけれど、最近なんとなくやる気が出ない」「寝てもスッキリしない」――そんな“プチうつ気分”を感じていませんか。
実はこの不調の背景には、自律神経のアンバランスと、頭を使い続けることで起こる脳疲労が深く関係しています。
本記事では、毎日のセルフケアとドライヘッドスパの活用で、気分をふわっと軽く整える方法をわかりやすく解説します。
“プチうつ気分”とは(定義)

医学的診断である「うつ病」とまではいかないものの、気分の落ち込み・意欲低下・集中力の低下などが続き、日常にじわじわ影響している状態を、ここでは便宜的に“プチうつ気分”と呼びます。
特徴は「軽いけれど続く」こと。睡眠の質の低下、首肩こり、目の疲れ、朝のだるさなどの身体症状を伴うことも多く、自律神経の乱れと関係します。
医療機関の受診目安:落ち込みや無気力が2週間以上続く、仕事・学業・家庭生活に支障が出ている、希死念慮がある場合は速やかに専門医へ。自己判断せず適切な相談先につなぎましょう。
原因:自律神経のアンバランスと“脳疲労”の重なり

1)ストレスと生活リズムの乱れ
過度なストレス、寝不足、不規則な食事・運動不足は交感神経優位を招き、心身の回復が追いつかなくなります。結果として気分の落ち込みや意欲低下が続きやすくなります。
2)情報過多による“脳疲労”
スマホやPCで頭を休める隙間がなくなると、前頭前野などの情報処理に関わる領域が過労状態に。
「眠ったのに脳がスッキリしない」「集中がすぐ切れる」といった主観的な疲労感が増え、気分の低下に連動します。
3)身体症状からの悪循環
目の酷使・首肩のこり・浅い呼吸は自律神経の揺らぎを強めます。
身体がこわばる→呼吸が浅くなる→休んでも回復しにくい→気分がさらに沈む、という悪循環に陥りやすくなります。
お悩み別の対処法(セルフケア)

■ 朝がつらい・やる気が出ない
起床直後の朝日を浴び、コップ一杯の水で体内時計をオン。朝食でタンパク質をとり、午前中に軽い散歩を。交感神経と副交感神経の切り替えが滑らかになります。
■ 眠っても疲れが抜けない
就寝90分前の入浴(ぬるめ、10~15分)と、ベッド1時間前のデジタルデトックス。寝室は暗く・涼しく・静かに。
■ 首肩・目の疲れが強い
ホットタオルで首の前後と目元を温め、呼吸は4秒吸って6秒吐くスロー呼吸を2~3分。ツボ押し(例:百会・風池・太陽)で巡りを促します。
■ 不安・焦りが強い
「いま自分にできる最小の一歩」を書き出し、5~10分だけ着手する“スモールステップ法”。達成と安心を積み上げて自尊感情を回復。
無理に“前向き”になろうとせず、身体から整える(呼吸・温め・姿勢)→行動から整える(散歩・片づけ小タスク)→思考があとから整うの順でOK。
ドライヘッドスパでできること

頭皮・側頭部・うなじ・耳まわりを丁寧にほぐし、緊張で硬くなった筋膜をやさしく解放。
血流とリンパの還流を促すことで、重だるい頭や目の奥の疲れがふっと軽くなりやすく、副交感神経優位に切り替わりやすくなります。
また、頭頂の百会や首後ろの風池などのツボ周囲を、刺激量を慎重に調整しながらアプローチすることで、呼吸の深さ・眠りの質・気分の回復感に好影響が期待できます。
nidoneでは強さのコントロールと呼吸の同調を重視。心地よさの中で「ほどける→満ちる」流れを設計し、施術後は“頭の中の余白”を感じられる状態へ導きます。
施術の流れ

1)カウンセリング:睡眠・肩首・目の状態、ストレス度合い、気分の波を丁寧にヒアリング。
2)呼吸合わせ:最初に深呼吸を3セット。交感→副交感への橋渡しを行います。
3)頭皮・側頭筋:前頭部〜側頭部をやさしく解放。
4)うなじ・耳まわり:迷走神経に配慮し、過度な刺激を避けながらリズム良く。
5)ツボ連動:百会・風池・太陽などを中心に全体の巡りを整える。
6)アフター:セルフケアのアドバイスと過ごし方の提案。水分補給で巡りを後押し。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるケア(実践)

● スロー呼吸 2–3分:4秒吸って6秒吐く。吐く息は細く長く。手はみぞおちに添えて上下を感じる。
● 目元&首の温め:ホットタオルを目→首→鎖骨の順に30秒ずつ。血流とリラックスを同時に促します。
● セルフツボ押し:百会(頭頂のややくぼみ)を垂直に優しく5秒×5回。太陽(こめかみのくぼみ)は円を描くように10回。痛みはNG、心地よさを最優先に。
● デジタル・サンセット:就寝1時間前は画面を見ない時間に。代わりにストレッチや入浴、紙の読書を。
“続けやすさ”が最優先。1つだけ選んで「毎日同じ時間」に実施→慣れたらもう1つ足して二重ロックに。
Q&A

Q1. “プチうつ気分”は病院へ行くべき?
A. 2週間以上続く・仕事や家事に支障が出る・眠れない日が続く・希死念慮がある場合はすぐ受診を。早めの相談は回復の近道です。
Q2. ドライヘッドスパは強い方が効きますか?
A. 強すぎる刺激は逆に交感神経を高めることがあります。nidoneでは「心地よい強さ」で副交感神経への橋渡しを重視します。
Q3. セルフツボ押しはどれくらい?
A. 1か所5秒×5回を目安に、痛みのない圧で。呼吸と合わせて行うと効果的です。
Q4. 何回通えば楽になりますか?
A. まずは2〜3週間間隔で2〜3回の集中ケア→その後は体調に合わせて月1ペースのメンテナンスがおすすめです。
Q5. 当日はどんな服装が良い?
A. 首元がゆったりしたお洋服がベスト。メイク直し用のアイテムは必要に応じてご持参ください。
実際のお客様の声

「仕事終わりの重たい頭がふっと軽くなり、夜は久しぶりにぐっすり眠れました。翌朝の目覚めが違いました。」
「こめかみ〜首のケアで呼吸が深くなり、胸のザワザワが落ち着きました。自宅でできる呼吸法も続けています。」
「施術後の“静けさ”が心地よく、考えすぎのスイッチがオフに。気分が自然に上向きました。」
まとめ:気分を“ふわっと”軽くするには、身体・呼吸・頭を同時に整える
“プチうつ気分”は、心だけでなく自律神経と脳疲労のサイン。
朝の光・スロー呼吸・温め・セルフツボ押しなどの小さな習慣に、nidoneのドライヘッドスパを組み合わせて、無理なくリセット&チャージを。
「がんばって前向きになる」ではなく、「心地よさから整う」アプローチが回復への近道です。
参考リンク:
・寝ても取れない疲れは「脳疲労」が原因かも?メカニズムと回復法|アリナミン健康ナビ
・ストレスに強いかは「脳疲労」で決まる|大正製薬ブランドサイト
・自律神経外来|「疲れているのは身体じゃない?脳の自律神経」|岡崎ゆうあいクリニック
・うつ・気分の落ち込みに使用される漢方薬とは|YOJO LIFE
“プチうつ気分”や気分の落ち込みに悩んでいる方こそ、ぜひ一度、脳から整えるドライヘッドスパを体験してみてください。
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この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ7,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。