秋は一日の中でも気圧が上下しやすい季節です。
その揺れが自律神経や内耳のセンサーに影響し、頭痛・めまい・だるさなどの不調を引き起こします。
今日は、原因をやさしくひもときながら、今日からできる整え方をご紹介します。
秋の気圧乱高下が体に与える影響

気圧が下がると体は「低酸素」や「天候悪化」に備えて交感神経が優位になりがちです。
血管が拡張・収縮を繰り返し、痛みやだるさが出やすくなります。
内耳(気圧の変化を感じるセンサー)が過敏だと、めまいや耳閉感として現れることもあります。
だからこそ、自律神経の振れ幅を小さくする生活設計と、耳まわりの血流ケアが効きます。
よくある症状とセルフチェック

- 雨の前や台風接近で頭痛・肩こりが強まる。
- 耳の奥がつまる感じや、気圧の変化でフワッとめまいがする。
- 朝から全身がだるく、やる気が出ない。
- 気候が崩れる予報を見るだけで不安や緊張が高まる。
改善する方法7選(今日からできる)

- 耳まわりストレッチ・マッサージ。
耳介を上下左右にやさしく引っぱり、円を描くように回す。
耳の付け根を指でつまんで温める。
※内耳の血流を促し、気圧変化に対する過敏さをやわらげます。 - 首・側頭部の温め。
蒸しタオルを首筋〜耳の後ろ(完骨あたり)に当てて1〜2分。
冷えやすい夕方〜就寝前が特におすすめです。 - 水分・ミネラル補給。
こまめな水分、塩分・マグネシウムを意識して不足を防ぐ。
血流粘度が上がると頭痛が悪化しやすくなります。 - 睡眠リズムを崩さない。
特に起床時間は固定。
夜のスマホ・強い光を減らして副交感神経に切り替える準備を。 - 低気圧アラートの活用と“事前ケア”。
気圧が下がる予報の日は、早めに温め・ストレッチ・カフェイン控えめをセットで。
予定の詰め込みを避けて負荷を分散します。 - 姿勢と呼吸のリセット。
猫背で浅い呼吸は交感神経を高ぶらせます。
胸を開いて鼻から4秒吸い、口から6秒吐く呼吸を1〜2分。 - 必要に応じた市販薬・受診。
片頭痛傾向なら早めの服用が効果的なこともあります。
めまいや吐き気が強い、長引く場合は耳鼻科・頭痛外来を受診しましょう。
悪化してから対処するより、気圧が下がる前に温め+耳ストレッチが効きます。
ドライヘッドスパで“脳と自律神経”を整える

頭・耳周囲・側頭部・後頭下筋群の緊張をほどき、呼吸を深めることで副交感神経優位に移行しやすくなります。
内耳周辺の巡りが高まり、気圧変化でこじれた不調がやわらぐ方も多いです。
台風シーズンは、事前のメンテナンスとして受けておくのもおすすめです。
施術の流れ

頭痛の種類・めまいの頻度・天候との関係をヒアリング。
側頭部〜後頭部〜耳まわりを重点に、痛みの誘発点を避けつつ緩める。
呼吸が深まるライン、胸鎖乳突筋〜僧帽筋上部の張りを解放。
気圧対策セルフケア(耳ストレッチ・温め・呼吸)をお伝え。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるケア(保存版)

- 朝夕の冷え対策に首・耳の温めを1〜2分。
- 低気圧予報の前夜は就寝1時間前から減刺激(照明を落とす・スマホ断ち)。
- カフェインや飲酒は控えめにし、睡眠の中断を防ぐ。
- 水分+ミネラルをこまめに。起床後・外出前・入浴後に一杯。
- 胸を開くストレッチと1日数回の深呼吸で交感神経をクールダウン。
Q&A

Q1. 気圧のどんな変化で頭痛が出やすいですか?
A. 一気に下がる時や、上下を繰り返す時です。
“前もって温め+耳ストレッチ”が有効です。
Q2. 耳のマッサージは毎日やってもいい?
A. やさしい圧であれば毎日OKです。
痛みや炎症がある場合は無理をせず、医療機関の指示に従ってください。
Q3. 市販薬は使っても大丈夫?
A. 片頭痛タイプなどは早期内服が勧められる場合があります。
服用の可否は表示・薬剤師・医師に確認し、長引く症状は受診を。
実際のお客様の声

「台風前のズーンと重い頭が軽くなり、朝のだるさも減りました。
イヤな天気予報の日でも、事前にセルフケアしておけば不安が薄れます。」(30代・女性)
まとめ
気圧の揺れは止められません。
でも、からだ側の準備とケアで“揺れにくい自律神経”は作れます。
耳まわりの温め・ストレッチ・睡眠リズムの安定、そして必要に応じたドライヘッドスパ。
この4本柱で秋の不調をやわらげ、気圧に振り回されない日常へ。
参考リンク:
・気象病(天気痛)と耳ストレッチの基本|Zutool
・気象病とは|メディカルノート
・天気痛の対策|大正製薬(ナロン)
・低気圧不調の仕組みと対処|小林製薬
・耳マッサージと生活習慣|バファリン公式
秋の不調を“予報ベース”で先回りケアしませんか。
ご予約はこちらからどうぞ。
ペアでのご予約はこちらからどうぞ。

この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ7,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。