秋になると、シャンプー時の抜け毛が急に増えた気がする。
ドライヤー後の床にいつもより多く落ちている。
その背景には、夏のダメージの持ち越しや、自律神経の乱れによる血流低下が潜んでいるかもしれません。
今日は「秋の抜け毛」を5つの原因からひもとき、今日からできる頭皮ケアをご紹介します。
なぜ秋に抜け毛が増える?(季節×自律神経の基礎)

季節変動と自律神経の関係
秋は気温・湿度・日照時間が大きく変化します。
体は自律神経で血流・体温・ホルモンバランスを自動調節しますが、急な変化が続くと交感神経に偏りやすくなります。
その結果、頭皮の血管が収縮し、毛根への栄養供給が低下。
成長期が短くなり、抜け毛が増えやすくなります。
“一時的な増加”と“注意すべきサイン”
季節性の増加は珍しくありません。
ただし3〜4週間以上続く急増、かゆみ・赤み・フケの増加、地肌の透け感が出る場合は、ケアの見直しや受診を検討しましょう。
秋の抜け毛が増える5つの原因

原因1:夏の紫外線・皮脂詰まりの持ち越し
強い紫外線は頭皮の乾燥と酸化ストレスを招き、皮脂酸化や毛穴詰まりを生みます。
スタイリング剤や汗・皮脂の残留が毛包周囲の環境を悪化させ、抜けやすい状態に。
原因2:気温差・湿度変化による自律神経の乱れ
朝晩の寒暖差・乾燥で交感神経が張りつき、末梢血流が低下します。
毛乳頭への栄養供給が滞ると、成長期が短くなり休止期毛が増えます。
原因3:睡眠の質低下・生活リズムの崩れ
就寝直前の強い光・スマホ通知・遅い入浴は入眠を妨げ、成長ホルモン分泌を低下させます。
修復サイクルが遅れ、抜け毛増加につながります。
原因4:栄養アンバランス(タンパク質・鉄・亜鉛不足)
髪の材料となるアミノ酸と、代謝に必須の鉄・亜鉛が不足すると、細毛化・成長停滞が進みます。
原因5:誤ったヘアケア(強い洗浄・摩擦・過度な熱)
高洗浄シャンプー・長時間の高温ドライ・タオルで擦る行為は、角質の乱れと乾燥を招きます。
必要な皮脂まで落とすとバリアが弱まり、刺激に弱い頭皮へ。
まずは血流と頭皮環境の立て直しが先決です。
今日からできる頭皮ケア(自律神経も整える)

ポイント1:就寝1〜2時間前は“減刺激ルーティン”
照明を落とし、スマホ通知をオフ。
入浴はぬるめで10〜15分、首筋を温め副交感神経へ切替え。
ポイント2:やさしい“指の腹シャンプー”
週1回は予洗い(ぬるま湯で1分)。
地肌は指の腹で小さく動かし、十分にすすぐ。
タオルは押さえるだけで水分を取る。
ポイント3:ドライヤーは“中温・短時間・根元から”
15〜20cmの距離を保ち、根元→毛先へ。
仕上げの冷風でキューティクルを整える。
ポイント4:タンパク質+鉄+亜鉛を意識
肉・魚・卵・大豆を毎食に。
鉄(赤身・レバー・小松菜)と亜鉛(牡蠣・ナッツ)も不足させない。
ポイント5:頭・耳・首の“やさしい流し”
耳の付け根→首筋→鎖骨へ手のひらで数回なで下ろす。
力は入れず、痛みが出る強さはNG。
数日〜数週間で落ち着きを感じる方が多いです。
ドライヘッドスパで“血流・自律神経・頭皮環境”を整える

期待できる変化
側頭部・後頭部・後頭下筋群のこわばりをほどき、頭皮の血流を底上げ。
呼吸が深まり副交感神経優位に切替わることで、睡眠の質が整い回復サイクルが回りやすくなります。
「抜け毛のピークが落ち着いた」「髪にコシが戻った」と感じる方も少なくありません。
施術の流れ

抜け毛の期間・量・生活リズム・睡眠・食事・頭皮状態を確認。
側頭部〜後頭部中心に、呼吸が広がる圧でこわばりを解放。
頸部の通りを整え、頭皮への巡りを後押し。
自宅ケア(指の腹シャン・中温ドライ・流し)のコツをお伝え。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるケア(保存版)

毎日の基本
- シャンプー前に1分の予洗い(ぬるま湯)。
- 指の腹で地肌を小さく動かす“撫で洗い”。
爪は立てない。 - ドライヤーは中温・距離15〜20cm。
根元→毛先へ。
就寝前の整え方
- 就寝前60分は照明を落とし、スマホ通知オフ。
- 耳の付け根→首→鎖骨へ、やさしく数回なで下ろす“流し”。
Q&A

Q1. 秋の抜け毛はいつまで続く?
個人差はありますが、数週間〜一か月程度で落ち着くことが多いです。
長期化・急増・頭皮トラブルを伴う場合は受診を。
Q2. シャンプーは毎日した方が良い?
皮脂量やスタイリング剤の有無で調整を。
基本は毎日〜1日おき。
指の腹でやさしく洗い、すすぎを丁寧に。
Q3. どのくらい抜けたら多い?
一般に1日50〜100本は生理的範囲。
秋は一時的増加も。
“急な増加+地肌透け感”が出るなら相談を。
Q4. 食事で意識する栄養は?
タンパク質・鉄・亜鉛・ビタミンB群。
夜はアルコールと高脂質を控えめに。
Q5. マッサージは強い方が効く?
いいえ。
強圧は炎症・色素沈着の原因に。
“やさしい流し”と“指の腹”が基本です。
実際のお客様の声

「シャンプー時の抜け毛が気になっていましたが、睡眠前の減刺激とやさしいシャンプーに変えたら落ち着いてきました。
ヘッドスパ後は夜ぐっすり眠れて、朝の頭が軽いです。」(30代・女性)
まとめ:秋の抜け毛対策は“血流+頭皮環境”がカギ
秋の抜け毛は、夏ダメージの持ち越しと自律神経の揺れが重なって起こりやすくなります。
今日からできる“減刺激・指の腹シャンプー・中温ドライ・やさしい流し”で回復環境を整え、必要に応じてドライヘッドスパで血流と自律神経を後押ししましょう。
参考リンク:
・秋は抜け毛に要注意?抜け毛を増やさないための頭皮ケアを|La-Casta
・秋は抜け毛が多いってホント?その理由や予防法を紹介|デミ
・秋は自律神経が乱れ抜け毛が増えやすい季節。その対策は?|スーパースカルプ発毛協会
・秋の抜け毛はなぜ起こる?原因や予防方法について解説|AGAクリニック
・秋の抜け毛はいつもの 2倍!今すぐ始めるべき 5つの頭皮ケア|Leivy
・季節の変わり目に抜け毛が増えるのはなぜ?原因や対策|健康美容オンライン
秋こそ“血流と自律神経”から整えるケアを試してみませんか。
ご予約はこちらからどうぞ。
ペアでのご予約はこちらからどうぞ。

この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ7,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。