雨の日や、台風が近づく前日。
「頭がズーンと重い」「集中できない」と感じることはありませんか。
しかし、気分のせいだと片づけるほど、実は繰り返しやすい不調です。
その理由は、気圧の変化を「耳(内耳)」が感じ取り、自律神経が反応する仕組みにあります。
つまり、天気が崩れるほど、体のセンサーが過敏に働きやすいのです。
そこで今回は、雨の日の頭重感の理由を「気圧・耳・自律神経」の三角関係で整理し、整え方までお伝えします。
雨の日に頭が重くなる状態とは(基礎)

「気象病」「天気痛」と呼ばれることがある
雨の日に出る頭重感や頭痛、だるさは、「気象病」や「天気痛」と呼ばれることがあります。
一方で、症状は人によりさまざまです。
そのため、「毎回ではないけど、天気が悪い日に出る」という方も多いです。
カギは「耳」と「自律神経」
実は、気圧の変化を感じ取るセンサーは、耳の奥にある「内耳(ないじ:耳の奥の器官)」だと考えられています。
そして、その刺激が脳に伝わると、自律神経が乱れやすくなります。
つまり、雨の日の不調は「耳→脳→自律神経」という流れで起こりやすいのです。
雨の日不調が起きやすくなる主な原因

原因1:睡眠不足や疲労の蓄積
まず、睡眠が浅い日が続くと、体の回復力が落ちます。
すると、気圧変化への耐性が下がり、頭の重さとして出やすくなります。
つまり、天気の影響は「疲れているほど強く出る」傾向があります。
原因2:首・肩のこりで血流が落ちている
一方で、首や肩がこっていると、頭まわりの血流が滞りやすくなります。
その状態で気圧が下がると、だるさや重さを感じやすいです。
そのため、雨の日ほど「首肩の硬さチェック」が役に立ちます。
原因3:ストレスで交感神経が優位になっている
ストレスが続くと、交感神経(こうかんしんけい:活動モード)が強く働きます。
すると、体は常に緊張し、切り替えが下手になります。
さらに気圧変化が重なると、頭の違和感が増えやすいのです。
気圧・耳・自律神経が乱れる“5つの理由”と整え方

1)理由:内耳が気圧を感知しやすい 整え方:耳まわりを温める
気圧の変化は、内耳が刺激として受け取りやすいと考えられています。
そこで、蒸しタオルで耳をふわっと温めてみてください。
すると、耳まわりの血行が整い、違和感が軽くなることがあります。
2)理由:自律神経が過敏に反応する 整え方:呼吸のリズムを戻す
雨の日は無意識に呼吸が浅くなりがちです。
そのため、4秒吸って、6秒吐く鼻呼吸を3セット行います。
つまり、先に呼吸を整えるほど、体の緊張がほどけやすいです。
3)理由:首の前が硬くなりやすい 整え方:首前を「やさしく」ゆるめる
首の前は、呼吸や自律神経の切り替えと関わりが深い場所です。
しかし、強く押すと逆に緊張します。
そこで、鎖骨の上を手のひらで包むように温め、ゆっくり吐く呼吸を合わせてみてください。
4)理由:側頭部がこわばりやすい 整え方:こめかみを“面で”ほぐす
気圧の変化がつらい日は、こめかみが張りやすいです。
そこで、指先ではなく指の腹で、円を描くようにやさしく動かします。
すると、頭の重さが「少し軽い」に変わりやすくなります。
5)理由:疲労が抜けにくい 整え方:夜は“減刺激”をセットにする
疲れが溜まるほど、気象の影響を受けやすくなります。
そのため、就寝90分前は照明を少し落とし、スマホ通知を切ります。
さらに、入浴後に耳まわりを温めると、睡眠の質が上がりやすいです。
この5つを組み合わせると、雨の日の頭重感は整えやすくなります。
ドライヘッドスパで頭重感をリセット

耳まわり〜側頭部の緊張をほどきやすい
ドライヘッドスパでは、側頭部や耳まわりを「痛くない圧」でゆるめます。
そのため、雨の日に出やすいこめかみの張りにも相性がよいです。
さらに、頭皮がゆるむと、呼吸も深くなりやすいです。
首・デコルテまで整えると「重さ」が抜けやすい
頭の重さは、首や肩の硬さとセットで起きることが多いです。
そこで、首・デコルテまで流れを整えると、頭の軽さが戻りやすくなります。
つまり、頭だけでなく「通り道」を整えることが大切です。
施術の流れ

雨の日の不調パターン。
睡眠やスマホ時間を確認します。
こめかみの張りを面でゆるめます。
心地よい圧で緊張を外します。
頭の通り道を整えます。
呼吸が深くなりやすい状態へ。
耳温めや呼吸など。
自宅ケアのコツをお伝えします。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるセルフケア

朝:耳を温めて、頭のスイッチをやさしく入れる
- 蒸しタオルを耳に当て、30〜60秒温めます。
- そのあと、耳たぶを軽くつまみ、前後に10回ほど回します。
- 最後に、鼻から4秒吸って、6秒吐く呼吸を3回行います。
日中:こめかみ“面ほぐし”でズーンを小さくする
- 指の腹をこめかみに当て、円を描くように20秒動かします。
- そこで、肩をすくめてストンと落とす動きを3回行います。
- さらに、遠くを10秒見て、目の緊張も外します。
夜:減刺激+温めで回復モードへ
- 就寝90分前をめやすに、照明を少し落とします。
- スマホ通知を切り、画面の刺激を減らします。
- お風呂上がりに耳を温め、ゆっくり吐く呼吸を3回行います。
まずは「耳の温め」と「呼吸」だけでも、体は整いやすくなります。
Q&A

Q1. 雨の日の頭重感は、病院に行ったほうがいいですか?
日常生活に支障が出るほど強い場合や、急に症状が変わった場合は受診をおすすめします。
一方で、天気に連動して出る軽い不調はセルフケアで整うこともあります。
まずは「いつ・どんな天気で出るか」をメモすると判断しやすいです。
Q2. 耳の温めは毎日やってもいいですか?
はい、やさしく温める程度なら毎日でも問題ありません。
ただし、熱すぎる蒸しタオルは肌負担になるので避けてください。
つまり「気持ちいい温度」が正解です。
Q3. こめかみは強く押したほうが効きますか?
いいえ、強すぎる刺激は逆に緊張を増やすことがあります。
そこで、指の腹で“面”を使い、ゆっくり動かすのがおすすめです。
痛気持ちいい手前を目安にしてください。
Q4. 雨の日はカフェインを取ったほうがいいですか?
少量でスッキリする方もいます。
しかし、取りすぎると交感神経が優位になり、眠りにくくなる場合もあります。
そのため、午後は控えめにし、まずは水分と温めを優先すると安心です。
Q5. ドライヘッドスパは雨の日の不調に向いていますか?
はい、向いている方は多いです。
とくに、側頭部や首の硬さが強い方は、整った感覚を得やすいです。
さらに、呼吸が深くなることで、回復モードに入りやすくなります。
実際のお客様の声

「雨の日の朝に出る頭の重さがつらかったのですが、施術後は視界が軽く感じました。」(30代・女性)
「耳まわりをやさしく触ってもらうと、力みが抜ける感じがありました。」(20代・女性)
「首まで一緒に整えてもらうと、頭のズーンが和らぎやすいと実感しました。」(40代・男性)
「家でできる耳温めと呼吸も教えてもらえて、雨の日が少し怖くなくなりました。」(30代・女性)
まとめ:雨の日でも軽い頭で過ごす
雨の日に頭が重くなる背景には、気圧の変化を内耳が感知し、自律神経が反応する仕組みがあります。
しかし、耳を温める、呼吸を整える、首前と側頭部をやさしくゆるめる。
さらに、夜の減刺激をセットにすると、不調は整えやすくなります。
そこにドライヘッドスパをプラスすると、頭と首の緊張をまとめてリセットしやすいです。
雨の日の不調と上手につき合いながら、軽い頭で過ごす日を増やしていきましょう。
nidone(Dry shampoo Spa nidone)で、脳から整える時間をぜひ体験してみてください。
参考リンク:
・天気痛|原因・症状・治し方・予防法|大正製薬 健康ナビ
・気象病とは?気圧や天気の変化が頭痛やめまいを引き起こす|アリナミン健康サイト
・気象病外来|練馬区高野台いいづか耳鼻咽喉科
・低気圧と頭痛の関係|原因と予防法をわかりやすく解説|葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック
・天気痛の本質と治療対策(PDF)|J-STAGE
雨の日の頭の重さに悩んでいる方こそ、ぜひ一度、脳から整えるドライヘッドスパを体験してみてください。
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この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ7,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。
