朝起きた瞬間、あごがだるい。
しかし、日中はそこまで痛くない。
そのため「寝ている間に食いしばってる?」と不安になる方が多いです。
さらに、こめかみが重い、首が回りにくい、頭がぼんやりする。
つまり、歯ぎしり・食いしばりは「口」だけで終わらず、首や頭の緊張とセットになりやすいのです。
そこで今回は、夜の食いしばりが続く理由を“5つの原因”で整理し、整え方までわかりやすくお伝えします。
歯ぎしり・食いしばりとは(基礎)

歯ぎしり(ブラキシズム)と食いしばりは同じ仲間
歯ぎしり・食いしばりは、歯やあごに強い力がかかる状態の総称です。
一方で、音がするタイプだけではありません。
つまり、静かに強く噛みしめる「食いしばり」も、負担が大きくなりやすいのです。
あごだけではなく、こめかみ・首へ広がりやすい
あごの筋肉は、こめかみ(側頭部)にもつながります。
そのため、噛みしめが続くと、こめかみがズーンと重くなりやすいです。
さらに、首の前後の筋肉も緊張し、首こりや頭の重さにつながることがあります。
夜に食いしばりが起きやすい主な原因

原因1:ストレスで交感神経(こうかんしんけい)が優位になりやすい
日中の緊張が強いほど、体は「守るモード」に入りやすいです。
その結果、寝ている間も力が抜けにくく、噛みしめが出ることがあります。
しかし、本人の意思では止めにくいのが特徴です。
原因2:浅い呼吸が続き、首と胸が固まりやすい
呼吸が浅いと、首や胸の筋肉が働き続けます。
つまり、眠っても「筋肉が休まらない」状態になりやすいです。
そのため、あご周りも緊張し、食いしばりが強く感じることがあります。
原因3:枕・寝姿勢で首が詰まり、力が入りやすい
枕が高すぎると、あごが引けて首が詰まりやすいです。
一方で、低すぎても首の後ろが張り、落ち着きにくくなります。
そこで、寝返りが打ちやすい高さを探すことが大切です。
首とこめかみが硬くなる5つの原因と整え方

1)奥歯が触れている時間が長い:日中のクセが夜に持ち越される
口を閉じているとき、奥歯は基本的に「触れない」のが自然です。
しかし、集中すると無意識に歯が当たる方がいます。
そこで、合言葉は「唇は閉じる、歯は離す」です。
1時間に1回、奥歯をそっと離すチェックを入れてみてください。
2)こめかみ(側頭部)が張る:噛む筋肉が疲れている
こめかみは、噛む筋肉の一部が集まる場所です。
そのため、張りやすい方は「強く揉む」より「ゆっくり動かす」が向きます。
指の腹で、こめかみを小さく円で20秒。
さらに、耳の上まで広げるように動かすと楽になりやすいです。
3)首の前(のど元〜鎖骨上)が固い:呼吸が浅くなり緊張が抜けない
首前が固いと、息を吸うときに肩が上がりやすいです。
つまり、体は「頑張る呼吸」になりがちです。
そこで、鎖骨の上に手のひらを置き、吐く息を長めにします。
「4秒吸って、6秒吐く」を3回。まずはこれで十分です。
4)後頭部が詰まる:首の付け根が緊張し、あごにも力が入りやすい
後頭部の付け根は、寝姿勢の影響を受けやすい場所です。
そこで、両手で後頭部を支え、首を左右に小さく倒します。
痛みが出るほど動かさず、「気持ちいい範囲」で10秒ずつ。
すると、あご周りの力が抜けやすくなります。
5)頭皮が硬い:自律神経が切り替わりにくく、夜も力が残る
頭皮の緊張は、考えごとが多い時ほど強くなりやすいです。
つまり、頭が固いほど「休むスイッチ」が入りにくいことがあります。
そこで、耳の上から頭頂部を、指の腹でゆっくり動かします。
強く押さず、皮ふをやさしく動かすイメージがコツです。
そのため、日中のクセ+呼吸+頭の緊張を、少しずつ減らすのが近道です。
ドライヘッドスパで期待できる変化

側頭部〜耳まわりを整えると、噛みしめの力が抜けやすい
こめかみや耳の上は、噛む筋肉の緊張が集まりやすい場所です。
そこで、ドライヘッドスパでは、面で包むようなタッチで緊張をゆるめます。
そのため、強い刺激が苦手な方でも受けやすいのが特徴です。
首・後頭部まで一緒に整えると、眠りの深さが変わりやすい
夜の食いしばりが気になる方は、首の付け根が固いことも多いです。
さらに、呼吸が浅いままだと、回復モードに入りにくくなります。
つまり、頭だけでなく、首と呼吸の通り道も一緒に整えることが大切です。
「ツボ」はやさしく短時間で
風池などのツボも、強く押し込む必要はありません。
そこで、3秒そっと押して、3秒で離す程度が目安です。
しかし、痛みが出る刺激は避けましょう。
施術の流れ

朝のあごのだるさ。
こめかみの重さ、首のつらさを確認します。
こめかみ〜耳上を中心に。
面でやさしくゆるめます。
首の付け根と呼吸の通り道を。
じんわり整えていきます。
日中の「歯は離す」習慣。
夜の呼吸リズムもお伝えします。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるセルフケア

朝:あごを休ませる“リセット”
- 口を軽く閉じて、奥歯をそっと離す。10秒。
- 次に、こめかみを円で20秒ゆっくり動かす。
- 最後に、肩をすくめてストンと落とす×5回。
日中:1時間に1回「歯は離す」チェック
- PC作業の合間に、奥歯が触れていないか確認する。
- そこで、鼻から4秒吸って、口から6秒吐く×3回。
- さらに、あご下は押さず、手のひらで“温める”だけでOK。
夜:減刺激+呼吸で回復モードへ
- 就寝90分前をめやすに照明を少し落とす。
- スマホ通知を切り、目と脳の刺激を減らす。
- 4秒吸って8秒吐く呼吸を3セット。
まずは「日中の歯は離す」と「夜の吐く息を長く」の2つだけでも十分です。
Q&A

Q1. 歯ぎしりと食いしばりは、どう違いますか?
音を伴う「歯ぎしり」と、静かに強く噛む「食いしばり」があります。
しかし、どちらもあごへの負担が増えやすい点は同じです。
Q2. マウスピースは必要ですか?
歯やあごの負担が強い場合、歯科で相談する価値があります。
一方で、生活習慣や呼吸の見直しも同時に行うと、体の緊張が下がりやすいです。
Q3. こめかみを強く押すと楽になりますか?
強すぎる刺激は、かえって筋肉が守りに入りやすいです。
そこで「押す」より「ゆっくり動かす」を意識してください。
Q4. 首こりも一緒に出るのはなぜ?
あご・こめかみ・首は筋肉の連動が強いからです。
つまり、噛みしめが続くほど、首の前後も緊張しやすくなります。
Q5. ドライヘッドスパはどんな人に向いていますか?
夜に力が抜けにくい方。
さらに、こめかみの重さや首こり、眠りの浅さが気になる方にも向いています。
実際のお客様の声

「朝のあごのだるさが軽くなって、起きた時の気分が違いました。」(30代・女性)
「こめかみを触ってもらうと、普段どれだけ噛みしめていたか実感しました。」(20代・女性)
「頭と首を一緒に整えると、夜の緊張がふっと抜ける感じがありました。」(40代・男性)
「自宅で『歯は離す』を意識したら、日中の肩こりも楽になりました。」(30代・女性)
まとめ:夜の食いしばりは“首・こめかみ・頭皮”から整える
歯ぎしり・食いしばりが続く背景には、ストレス、浅い呼吸、首や頭皮の緊張が重なることがあります。
しかし、日中の「歯は離す」習慣と、夜の吐く息を長くする呼吸だけでも、体は変わりやすいです。
さらに、側頭部と首の付け根まで整えると、回復モードに入りやすくなります。
つらさを我慢で乗り切らず、セルフケアとプロのケアを上手に使い分けていきましょう。
東京都豊島区南池袋2丁目24−7 MKビル 3Fのnidone(Dry shampoo Spa nidone)で、頭から軽くなる感覚をぜひ体験してみてください。
参考リンク:
・日本歯科医師会(テーマパーク8020):「歯ぎしり」解説(分類・睡眠時/覚醒時)
・日本歯科医師会:「お口のなんでも相談」歯ぎしり(原因・生活習慣・受診目安)
・全国健康保険協会(北海道支部)×北海道歯科医師会:「歯ぎしり」「くいしばり」
・MSDマニュアル家庭版:歯ぎしり(ブラキシズム)の概要(症状・対処)
・J-STAGE:睡眠時ブラキシズム患者の臨床所見(学術論文・無料公開)
食いしばりや歯ぎしりに悩んでいる方こそ、ぜひ一度、脳から整えるドライヘッドスパを体験してみてください。
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この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ7,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。
