マスク生活が続くなか、秋冬になると急に肌がカサつく。
マスクを外した後、ほほや口まわりがピリピリする。
そんなお悩みは、乾燥だけでなく自律神経や血流の乱れとも関係しています。
しかし、ポイントを押さえた保湿とケアを続けることで、肌も巡りも少しずつ立て直せます。
ここでは、サロン視点で「マスク乾燥」と向き合うための考え方と、自宅でできる具体的なケアをご紹介します。
マスク乾燥と“自律神経・血流”の基礎

マスク内は「うるおい」ではなく「蒸れ」
マスクの中は一見しっとりしていますが、実際には「高温多湿で蒸れている状態」です。
そのため、角層がふやけてバリア機能が弱くなり、外した瞬間に水分が一気に飛びます。
結果として、乾燥と刺激のダブルパンチを受けやすくなります。
自律神経(じりつしんけい)と血流の関係
ストレスや緊張で交感神経(こうかんしんけい)が強く働くと、血管がキュッと細くなります。
すると、肌のすみずみまで血液が届きにくくなり、うるおい成分や栄養が運ばれにくくなります。
そのため、乾燥ダメージからの回復にも時間がかかってしまいます。
秋冬に荒れやすい理由(マスク×環境×生活)

乾燥した外気と室内の温度差
外は冷たく乾いた空気。
室内は暖房でぽかぽか。
この行き来が増えると、肌表面の水分はさらに奪われやすくなります。
そのうえ、温度差は自律神経の切り替えにも負担がかかり、肌がゆらぎやすくなります。
摩擦ダメージの蓄積
マスクのゴムや生地が、ほほ・口まわり・あごと何度もこすれます。
しかし、その摩擦が続くとバリア機能が少しずつ削られてしまいます。
「最近、同じ場所ばかり赤くなる」という方は、摩擦と乾燥のコンビが影響している可能性が高いです。
生活リズムの乱れも重なる
年末に向けて忙しくなると、睡眠時間が短くなりがちです。
その結果、自律神経のリズムも乱れ、肌の回復タイムである夜の修復が追いつきません。
マスク乾燥+睡眠不足という二重の負荷が、秋冬の「肌の揺らぎ」を大きくします。
保湿ケア5つ|肌+巡り+神経の切替を両立

1)マスク前の「一枚バリア」保湿
朝のスキンケアでは、化粧水→乳液やクリームでしっかりフタをします。
さらに、マスクが当たるほほや口まわりには、刺激の少ない保湿剤をうすく重ねると安心です。
こうすることで、摩擦を受けたときのクッションにもなります。
2)クレンジングは「こすらず・短時間」を徹底
帰宅後は、やさしく落とせるタイプのクレンジングを選びます。
指でゴシゴシするのではなく、クレンジング剤や泡の力で汚れを浮かせるイメージです。
そして、ぬるま湯で手早く流すことで、必要以上の皮脂を奪いにくくなります。
3)化粧水は「重ねづけ」より「ハンドプレス」
パシャパシャと何度も重ねるより、少し多めの量を手に取り、顔全体を包むように押さえます。
そのあと、乾きやすいほほ・口まわり・あごだけ二度づけすると、ムラなくうるおいが行き渡ります。
4)マスクを外した直後こそ保湿ミストやバーム
食事や休憩でマスクを外した瞬間、肌の水分は一気に蒸発しやすくなります。
そこで、保湿ミストや少量のバームをすばやくなじませておくと、乾燥のダメージを和らげられます。
5)首と肩まわりを温めて、血流をサポート
うるおいを届けるには、血流も大切です。
そのため、温かいタオルで首を包んだり、肩回しをゆっくり行ったりして、上半身の巡りを整えましょう。
こうしたケアは、自律神経の切り替えにも良い刺激になります。
この3つを意識すると、同じマスク生活でも肌のコンディションが変わりやすくなります。
ドライヘッドスパで“巡りと休息”を底上げ

「考えすぎの頭」をゆるめて、自律神経を整える
マスク期間は、オンライン会議やスマホ時間も増えがちです。
そのため、頭の中の情報量が多くなり、交感神経(こうかんしんけい)がフル稼働しやすい状態になります。
ドライヘッドスパでは、側頭部・後頭部・首まわりを面で包むタッチで、頭の緊張をやさしく解きほぐします。
顔まわりの巡りアップで「くすみ」対策にも
頭皮と顔の皮膚は一枚でつながっています。
そのため、頭頂部〜側頭部がゆるむと、ほほや目元まわりの血流もふわっと戻りやすくなります。
結果として、マスクで隠れている部分だけでなく、露出している目元の印象も明るくなりやすいです。
施術の流れ

マスク時間・肌悩み・睡眠・ストレス状況などを丁寧にうかがいます。
頭頂部〜側頭部〜後頭部を面でゆっくりアプローチし、緊張をほどきます。
呼吸が入りやすいように、首まわりと肩をやさしくゆるめます。
マスク前後の保湿ポイントや、首・肩の簡単セルフケアをお伝えします。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるセルフケア

朝:保湿+首肩ストレッチでスタート
朝のスキンケアでは、保湿後に軽く首肩を回します。
こうすることで、血流がほどよく上がり、肌にうるおい成分が届きやすくなります。
日中:マスクオフタイムは「吸って、吐いて」を意識
休憩でマスクを外したときは、深呼吸を3セット。
4秒で鼻から吸って、6秒で口から吐くリズムを意識すると、自律神経のバランスが整いやすくなります。
夜:ぬるめ入浴+保湿を「セット」にする
就寝1〜2時間前のぬるめ入浴は、体温リズムを整え、睡眠の質を高めます。
さらに、湯上がり5分以内に保湿を済ませると、うるおいが逃げにくくなります。
つまり、「お風呂に入る=保湿までワンセット」と決めてしまうのがおすすめです。
Q&A

Q1. マスクの下はメイクをしない方がいいですか?
肌状態によります。
荒れやすい時期は薄めのベースメイクやパウダーのみなど、負担の少ない形に見直すと安心です。
Q2. どんな保湿剤を選べばいいですか?
低刺激設計で、保湿成分がしっかり入ったものがおすすめです。
さらに、ほほや口まわりなど摩擦を受けやすい場所に重ねやすいテクスチャーだと続けやすくなります。
Q3. マスクを外したときのヒリヒリ感がつらいです。
まずは摩擦と乾燥を減らすことが大切です。
それでも改善しない場合は、早めに皮膚科の受診を検討しましょう。
Q4. ドライヘッドスパはどれくらいの間隔で通えばいい?
目安として、最初は2〜3週間に1度。
落ち着いてきたら、月1回ペースで「リセットの日」として取り入れる方も多いです。
Q5. 自宅ケアだけでも変化は出ますか?
もちろん可能です。
ただし、保湿・呼吸・首肩のケアを「ちょっとずつ、毎日」続けることがポイントになります。
実際のお客様の声

「マスクで赤くなっていたほほが、少しずつ落ち着いてきました。」(30代・女性)
「ヘッドスパ後は目元のくすみが軽くなり、表情が明るく見えます。」(20代・女性)
「首や肩までゆるむので、帰り道はマフラーの中がポカポカです。」(40代・女性)
「教えてもらった保湿のタイミングを意識したら、粉ふきが減りました。」(30代・女性)
まとめ:マスク生活でも“ゆらぎにくい肌”へ
マスク乾燥は、摩擦と乾燥だけでなく、自律神経と血流の乱れともつながっています。
しかし、マスク前後の保湿・首肩を温める習慣・深い呼吸を組み合わせることで、肌の揺らぎをやわらげることができます。
そして、ときどきドライヘッドスパで頭と心をゆるめると、巡りと休息のベースが整いやすくなります。
マスク生活が続く今こそ、肌と自律神経の両方から「無理なく続くケア」を育てていきましょう。
参考リンク:
・マスクによる肌トラブル|田中医院(内科・外科・皮膚科)
・マスクによる肌荒れ対策に保湿剤を活用|シオノギヘルスケア
・マスクで肌あれが起こる?マスク肌あれの原因や予防・対策法|持田ヘルスケア
・コロナ禍のスキンケア|長野医療生活協同組合
マスク生活による肌の揺らぎや、頭のつかれを感じている方は、ぜひ一度、脳から整えるドライヘッドスパを体験してみてください。
ご予約はこちらからどうぞ。
ペアでのご予約もこちらから受け付けております。
この記事を書いた人
森田(nidone チーフセラピスト)
森の中にいるような空間で、心と身体のつかれにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方を日々担当しています。
これまでにのべ7,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
nidoneでは、お一人おひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からていねいにご提供しています。
