朝起きた瞬間から、首がガチガチで回らない。
しかし、マッサージに行っても、その場しのぎですぐ元に戻ってしまう。
そんなとき、原因のひとつとして疑われるのが「夜間の食いしばり(歯ぎしりを含む)」です。
歯を強く噛みしめる癖は、顎まわりだけでなく、首・肩・こめかみ・頭の筋肉まで広く緊張させ、頭痛や不眠、脳疲労にもつながると言われています。
つまり、朝から首が回らない状態は「夜のうちに、からだに力が入り続けていたサイン」かもしれません。
この記事では、夜間食いしばりが招く“3つの不調”と、その整え方を、自宅ケアとドライヘッドスパの視点からわかりやすくお伝えします。
夜間食いしばりと「朝から首が回らない」状態の関係

食いしばりは「顎だけの問題」ではない
夜間に歯を強く噛みしめる食いしばりや歯ぎしりは、顎関節や歯への負担だけが注目されがちです。
しかし、実際には側頭筋(そくとうきん)や咬筋(こうきん)といった噛む筋肉が、首や肩、頭の筋肉ともつながっています。
そのため、食いしばりが続くと、首の後ろや肩の筋肉までガチガチに固まり、朝から首が回らない状態になりやすいと考えられています。
自律神経とも深く関わる「噛みしめ癖」
食いしばりは、ストレスや緊張と関係が深いとされており、歯科医院の情報でも「無意識に力が入ってしまう方」に多いと解説されています。
日中の緊張状態が続くと、夜になっても交感神経(こうかんしんけい)が優位のままになり、眠っている間も筋肉の力が抜けにくくなります。
つまり、夜間の食いしばりは、自律神経のバランスと深く関わる“からだのクセ”のひとつと言えます。
なぜ夜に食いしばってしまうのか(主な原因)

原因1:日中のストレスと緊張
一日中気を張っていると、からだは「戦闘モード」のまま夜を迎えます。
その結果、眠っている間も無意識に歯を噛みしめてしまうことがあります。
歯科医院のコラムでも、ストレスと食いしばりの関連は繰り返し指摘されており、心の緊張が筋肉の力みとして表れやすいと解説されています。
原因2:噛み合わせや顎関節の負担
噛み合わせのバランスが崩れていると、一部の歯や筋肉に負担が集中しやすくなります。
そのため、リラックスしているつもりでも、顎まわりの筋肉が過緊張になりやすく、食いしばりや歯ぎしりが起こりやすくなります。
こうした問題は、自己判断が難しいため、気になる場合は歯科でのチェックも検討してみてください。
原因3:浅い呼吸と睡眠の質の低下
緊張が続くと、呼吸は浅く速くなりがちです。
しかし、その状態で眠りにつくと、からだは「完全に休んでいない」まま夜を過ごすことになります。
浅い睡眠では、筋肉の修復や自律神経のリセットが不十分になり、食いしばりが続きやすくなってしまいます。
夜間食いしばりが招く“3つの不調”

不調1:首こり・肩こりで「朝から首が回らない」
顎を動かす筋肉は、首の前側や側頭部、後頭部の筋肉ともつながっています。
そのため、夜間食いしばりが続くと、寝ているあいだも首周りがずっと力んでいる状態になり、朝起きたときに首が回らないほどのこりを感じることがあります。
「枕やマットレスを変えても良くならない首こり」は、噛みしめ癖が関わっているケースも少なくありません。
不調2:こめかみ〜頭全体の頭痛
側頭部の筋肉は、強く噛みしめるほどギュッと緊張します。
一方で、その緊張が続くと、こめかみのあたりがズキズキするような頭痛につながることがあります。
歯ぎしりや食いしばりと頭痛の関連については、複数の歯科・医療サイトでも言及されており、「朝起きたらこめかみが痛い」という方は要注意のサインとされています。
不調3:眠ったはずなのに取れない疲れ・脳疲労感
食いしばりが続くと、眠っている間も筋肉が緊張し続けるため、からだが本当の意味で休まりません。
その結果、睡眠時間は足りているのに「朝からだるい」「頭がぼんやりする」といった脳疲労のような状態が続きやすくなります。
つまり、夜間食いしばりは、首こりや頭痛だけでなく、「眠ったはずなのに疲れが抜けない」状態にも深く関わっていると考えられます。
朝から首が回らない人の整え方5つ

1)寝る前の「噛みしめチェック」を習慣にする
まずは、日中から「今、歯が当たっていないかな?」と意識してみることが大切です。
理想は、上下の歯が普段は軽く離れている「リラックスポジション」と言われています。
寝る前に鏡を見ながら、そっと口を閉じ、歯を少しだけ離した状態で舌を上あごにふわっと当てる練習をしてみましょう。
これを続けることで、「噛みしめていない状態」をからだに覚えさせていくイメージです。
2)あご周り〜こめかみのゆるめケア
強く押すのではなく、指の腹で筋肉を包み込むように触れることがポイントです。
具体的には、耳の前のくぼみから頬骨の下にかけてを、やさしく円を描くようにマッサージします。
次に、こめかみを指2〜3本で軽く押さえ、深呼吸に合わせて3秒押して3秒離すリズムで数回繰り返します。
こうすることで、顔〜首周りの力みが少しずつほどけていきます。
3)首の前側を温めて、呼吸を深くする
首の前側には太い血管やリンパが通っており、ここが冷えて固くなると、血流がスムーズに流れにくくなります。
お風呂あがりや寝る前に、温かいタオルを首の前から鎖骨あたりにふんわり乗せてみてください。
その状態で、鼻から4秒吸って、口から6秒吐く呼吸を5回ほど繰り返すと、からだ全体がじんわり緩みやすくなります。
4)寝る前のスマホ時間を「少しだけ」短くする
寝る直前まで明るい画面を見続けると、脳が興奮モードのままになり、自律神経の切り替えがうまくいきません。
そのため、食いしばりを減らしたいときは、就寝30〜60分前を目安に「画面オフ時間」をつくることが有効です。
一気にやめるのが難しい場合は、まず10分だけ短くしてみるなど、「少しだけ」を積み重ねていくことが現実的です。
5)専門家のチェック(歯科・医療機関)も視野に入れる
食いしばりが長く続いている場合や、顎の痛み・歯のすり減り・強い頭痛などがある場合は、自己判断だけで対応しないことも大切です。
歯科クリニックでは、マウスピースの提案や噛み合わせのチェックなど、医療的なサポートを受けられる場合があります。
また、首こりや自律神経の乱れが強い場合は、内科や専門外来で相談できるケースもあります。
この5つを組み合わせることで、夜間食いしばりによる“朝から首が回らない”状態を少しずつ軽くしていくことができます。
ドライヘッドスパで「噛みしめ緊張」をゆるめる

側頭部〜首・肩まで「つながり」を意識してほぐす
nidone(Dry shampoo Spa nidone)では、頭皮だけでなく、側頭部・こめかみ・首・肩とのつながりを意識して施術を行います。
食いしばりが強い方は、耳の前からこめかみにかけて、指が跳ね返されるような硬さが出ていることも多くあります。
そこで、強く押し込むのではなく、筋膜の流れを意識しながら「面」で支えるタッチで、ゆっくりと緊張をほどいていきます。
自律神経を“オフモード”へ導く時間
ドライヘッドスパ中は、暗めの空間で、静かな音とともに施術が進みます。
頭を包み込まれるようなタッチは、副交感神経(ふくこうかんしんけい)が優位になるきっかけになり、呼吸も自然と深くなっていきます。
「気づいたら寝落ちしていた」「終わったあと、頭の中の音量が小さくなったように感じた」というお声もよくいただきます。
nidoneの施術の流れ

朝の首こりの程度や、頭痛・睡眠の状態、日中のストレス度合いなどをお伺いします。
食いしばりや歯ぎしりが気になるかどうかも、一緒に確認していきます。
首の後ろや肩の筋肉を、呼吸に合わせてやさしくほぐしていきます。
土台からゆるめることで、頭部のケアがよりスムーズに入りやすくなります。
側頭部やこめかみ、耳のまわり、後頭部の付け根など、噛みしめと関わりの深いポイントを丁寧にケアします。
痛みが出ないよう圧を調整しながら、「気持ちいい」と感じるタッチで進めていきます。
施術後の首の可動域や頭の軽さを一緒に確認し、自宅で続けられるセルフケアや過ごし方のコツもお伝えします。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるセルフケアと習慣づくり

朝:首の「目覚めストレッチ」
- 起きたら、まず首を前後左右にゆっくり倒します(反動はつけない)。
- 次に、片手で頭を支え、反対側の首筋を伸ばすように側屈します。
- 最後に、肩を前後に3回ずつ回し、肩甲骨まわりを動かします。
日中:噛みしめ&画面時間をリセット
- ふと気づいたときに、「上下の歯が当たっていないか」をチェックします。
- 1時間に1回を目安に、画面から目を離し、遠くを10〜20秒眺めます。
- 深呼吸を2〜3回行い、肩の力を抜く感覚を意識します。
夜:首まわりを温めて“おやすみモード”に切り替える
- お風呂上がりや寝る前に、首の前側〜鎖骨にかけて温かいタオルを乗せます。
- 鼻から4秒吸い、口から8秒吐く呼吸を3セット行います。
- スマホはベッドに持ち込まず、寝室に入るときは「画面オフ」にしておくのがおすすめです。
小さな習慣でも、続けていくことで朝の首の軽さや、目覚めのスッキリ感につながっていきます。
Q&A

Q1. 朝だけ首がつらいのですが、やはり食いしばりが原因ですか?
A. 必ずしも全員がそうとは限りませんが、「朝だけ特につらい」場合は、夜間の寝姿勢や食いしばりが関わっている可能性があります。
ただし、しびれや強い痛みを伴う場合は、別の原因も考えられるため、医療機関での相談も検討してみてください。
Q2. 食いしばりを完全になくすことはできますか?
A. ストレスや噛み合わせなど、さまざまな要素が絡み合うため、「ゼロにする」ことは難しい場合もあります。
しかし、セルフケアや生活習慣の見直し、歯科でのマウスピースなどを組み合わせることで、負担を減らすことは十分可能です。
Q3. ドライヘッドスパだけで食いしばりは良くなりますか?
A. ドライヘッドスパは、筋肉の緊張をゆるめたり、自律神経を整えたりするサポートにはなりますが、噛み合わせなどの根本原因を直接治療するものではありません。
そのため、必要に応じて歯科や医療機関と併用しながら、「からだが力みにくい状態」をつくる一助としてご活用いただくイメージです。
Q4. どのくらいのペースで通うと良いですか?
A. 首こりや頭痛が強い時期は、まず2〜3週間に1回程度のペースをおすすめしています。
状態が落ち着いてきたら、月1回のメンテナンスとして取り入れていただく方も多くいらっしゃいます。
Q5. 当日、何か気をつけることはありますか?
A. 施術前後は、水分をしっかりとり、できるだけゆったり過ごしていただくと効果を感じやすくなります。
また、施術後すぐの長時間のスマホ・PC作業は避けていただくと、首や頭の軽さが長持ちしやすくなります。
実際のお客様の声

「朝起きるといつも首がガチガチでしたが、施術後は首がスムーズに回るようになり、仕事中の重だるさも軽くなりました。」(30代・女性)
「こめかみや耳の前を触られたとき、自分でもびっくりするほど固くて、どれだけ食いしばっていたのか実感しました。」(40代・男性)
「頭を触られているだけなのに、体の力が抜けていく感じがあり、その夜は久しぶりにぐっすり眠れました。」(20代・女性)
まとめ:夜の力みをほどいて、朝を軽くする
まとめ:朝から首が回らない状態の背景には、夜間の食いしばりや、自律神経の緊張がひそんでいることがあります。
しかし、噛みしめに気づく習慣や、あご・首まわりをゆるめるセルフケア、夜のスマホ時間の見直しなど、小さな一歩からでも整えていくことは可能です。
そこにドライヘッドスパをプラスすると、頭と首・肩、自律神経まで一度にリセットしやすくなり、「朝のスタートの軽さ」が変わっていきます。
自分のペースを大切にしながら、夜の力みを少しずつほどき、朝を少しでも心地よく迎えられるようなケアを続けていきましょう。
参考リンク:
・噛みしめグセと自律神経の関係|神楽坂 高橋歯科医院
・歯ぎしり・くいしばりと首・肩こり|のじまデンタルクリニック
・歯ぎしりが及ぼす睡眠障害・肩こりなど|神谷歯科医院
・肩こり・首こり外来と自律神経|世田谷内科
・睡眠の質と食いしばりの影響|Kamiyacho Dental Clinic
朝から首が回らない感覚や、夜間の食いしばりに悩んでいる方こそ、ぜひ一度、脳から整えるドライヘッドスパを体験してみてください。
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この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ7,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。
