スマホを見ていると、首がつらい。
しかし、ストレッチしても、すぐ戻る。
「もう治らないのかな」と感じてしまう方も多いです。
実はスマホ首は、首だけの問題ではありません。
つまり、首前の硬さと呼吸の浅さ、そして頭皮のこわばりがセットになっていることがあります。
そこで今回は、スマホ首が長引く理由を“5つの原因”で整理し、整え方までわかりやすくお伝えします。
スマホ首とは(基礎)

スマホ首=姿勢のクセが固定化した状態
スマホ首は、うつむき姿勢が続くことで首に負担が集中しやすい状態です。
一方で、首の後ろだけが悪いわけではありません。
そのため、肩・胸・首前・あご下まで、緊張が広がっていることも多いです。
「首のつらさ」だけで終わらないのが特徴
首が回りにくい、肩が重い。
さらに、頭痛や目の疲れ、眠りの浅さにつながる方もいます。
つまり、姿勢のクセが自律神経(じりつしんけい:体の自動調整)にも影響しやすいのです。
スマホ首が治りにくい主な原因

原因1:セルフケアが「首の後ろ」だけになっている
首の後ろを揉むと、一時的に楽に感じます。
しかし、根っこにある姿勢のクセが残ると、戻りやすいです。
そのため、首前・胸・頭皮まで含めて整える必要が出てきます。
原因2:日中のスマホ時間が長い(戻る時間が多い)
どれだけケアしても、毎日何時間もうつむくと、体は元の姿勢へ戻ります。
つまり、改善には「ケア」だけでなく「戻りにくい環境づくり」も重要です。
原因3:睡眠の質が落ちて筋肉が回復しにくい
睡眠が浅いと、緊張が抜けにくいです。
一方で、交感神経(こうかんしんけい:活動モード)が強いままだと、首肩が休まりません。
そこで、呼吸や頭皮の緩みが回復力のカギになります。
首前・呼吸・頭皮が硬くなる5つの原因と対処法

1)首前(のど元〜鎖骨上)が硬い:呼吸が浅くなる
首前が硬いと、息が入りにくくなります。
すると、体は緊張モードを保ちやすいです。
そのため、鎖骨の上に手のひらを置き、吐く息を長めにしてみてください。
「4秒吸って、6秒吐く」を3回。まずはこれで十分です。
2)胸(胸郭)が固い:肩が上がりやすい
胸が固いと、肩が前に巻きやすいです。
そこで、肘を後ろに引くように肩甲骨を寄せ、3秒キープを5回行います。
ただし、反り腰にならないよう、肋骨は開きすぎないのがコツです。
3)あご下が詰まる:食いしばりで首が休まらない
スマホを見る時、無意識に食いしばる方がいます。
一方で、強いマッサージは逆効果になることもあります。
そのため、舌を上あごに軽く置き、奥歯をそっと離す「脱力」を10秒。
これを1日3回だけでも、首の休まり方が変わります。
4)後頭部が固い:首の付け根が詰まって感じる
後頭部の付け根は、疲れがたまりやすい場所です。
そこで、指の腹で後頭部を支え、ゆっくり左右に首を倒します。
痛みが出るほど動かさず、「気持ちいい範囲」で十分です。
5)頭皮が硬い:上半身の緊張が抜けにくい
頭皮は、首や肩の緊張と連動しやすいです。
つまり、頭が固いほど、呼吸も浅くなりやすい傾向があります。
そこで、こめかみから耳上を、指の腹で円を描くように20秒ほぐします。
「強く押す」より「ゆっくり動かす」がポイントです。
まずは呼吸→首前→側頭部(こめかみ)の順で、やさしく続けてみてください。
ドライヘッドスパで期待できる変化

側頭部〜頭頂部がゆるむと、首前もふっと軽くなる
ドライヘッドスパは、頭皮を包み込むようにゆるめていきます。
そのため、考えごとが多い方でも、力が抜けやすいです。
さらに、側頭部がゆるむと、食いしばりが軽くなる方もいます。
「ツボ」はやさしく短時間で
百会や風池などのツボも、強く押し込む必要はありません。
そこで、3秒そっと押して、3秒で離す程度が目安です。
しかし、痛みが出るほどの刺激は避けましょう。
施術の流れ

つらい時間帯やスマホ時間。
睡眠・食いしばりの有無も確認します。
こめかみ〜耳上を中心に。
面でやさしくゆるめます。
首の付け根と呼吸の通り道を。
じんわり整えていきます。
自宅で続けやすい呼吸法。
首前のゆるめ方もお伝えします。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるセルフケア

朝:首前をゆるめて、呼吸の通りを作る
- 鎖骨の上に手のひらを置き、4秒吸って6秒吐く×3回。
- 次に、肩をすくめてストンと落とす×5回。
- 最後に、顎を軽く引いて、首の後ろを長くする意識を10秒。
日中:スマホを見る姿勢を「10秒で戻す」
- スマホを目の高さに近づけ、首を折らない位置へ。
- 遠くを10秒見て、目と首の緊張を一度オフ。
- こめかみを指の腹で20秒ゆっくり回す。
夜:食いしばりオフ+減刺激で回復モードへ
- 就寝90分前をめやすに照明を少し落とす。
- 奥歯をそっと離し、舌を上あごへ軽く置く。
- 4秒吸って8秒吐く呼吸を3セット。
まずは「朝の呼吸」と「夜の食いしばりオフ」だけでも変化が出やすいです。
Q&A

Q1. スマホ首は自然に治りますか?
自然に楽になる方もいます。
しかし、毎日の姿勢が同じだと戻りやすいです。
そのため、短いセルフケアを「毎日少し」入れるのがおすすめです。
Q2. 首をボキボキ鳴らすのは良いですか?
クセになると、かえって痛みや緊張が増えることがあります。
そこで、動かすなら「ゆっくり」「小さく」を意識してください。
強い痛みやしびれがある場合は、医療機関で相談しましょう。
Q3. 首前を触るのが怖いのですが…
押さなくて大丈夫です。
まずは手のひらで“温める”だけでも十分です。
つまり、刺激よりも「安心感」で緊張をほどくのが近道です。
Q4. 仕事中にできる一番簡単な対策は?
「遠くを10秒見る」+「6秒吐く呼吸」を1セット。
これだけでも首と目の緊張が切り替わります。
さらに、スマホを目の高さへ近づけると戻りにくいです。
Q5. ドライヘッドスパはどんな人に向いていますか?
首こりが慢性化している方。
さらに、食いしばりや睡眠の浅さが気になる方にも向いています。
リラックスが苦手な方ほど、頭から整えるアプローチが役立つことがあります。
実際のお客様の声

「首だけじゃなく、頭を触ってもらうと呼吸が深くなって驚きました。」(30代・女性)
「こめかみがゆるむと、食いしばりの力が抜ける感じがありました。」(20代・女性)
「施術後、首が回しやすくなって、目も楽になりました。」(40代・男性)
「家でできる呼吸と首前の温めを続けたら、朝のつらさが軽くなりました。」(30代・女性)
まとめ:スマホ首は“首前・呼吸・頭皮”から整える
スマホ首が治りにくい背景には、首前の硬さ、呼吸の浅さ、頭皮のこわばりが重なることがあります。
しかし、呼吸を整え、首前を温め、側頭部をやさしくゆるめるだけでも、体は変わりやすいです。
さらに、ドライヘッドスパを組み合わせると、力みのスイッチが切り替わりやすくなります。
無理なく続けられる形で、戻りにくい首へ整えていきましょう。
東京都豊島区南池袋2丁目24−7 MKビル 3Fのnidone(Dry shampoo Spa nidone)で、頭から軽くなる感覚をぜひ体験してみてください。
参考リンク:
・三重大学医学部附属病院(公式)|スマホ時代に増える“ストレートネック”とは?
・日本整形外科学会(JOA)|「肩こり」症状・原因・予防と治療
・公益財団法人 運動器の健康・日本協会|首・肩の痛み+しびれの注意点(整形外科医解説)
・大正健康ナビ(大正製薬)|首こり(原因・症状・対処法・ストレッチ)
・健康サイト(アリナミン製薬)|自律神経を整えるセルフケア(呼吸の項目あり)
スマホ首や首こりに悩んでいる方こそ、ぜひ一度、脳から整えるドライヘッドスパを体験してみてください。
ご予約はこちらからどうぞ。
ペアでのご予約はこちらからどうぞ。
この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ7,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。
