冬になると、手足の冷えがつらい。
しかし、それと同じくらい「噛み締め」が増えた気がする。
さらに、食べた時や、呼吸した時に、歯が沁みませんか?
その違和感は、冷え性と噛み締めが同時に起きるサインかもしれません。
つまり、体が冷えるほど交感神経(こうかんしんけい)が働き、顎や首が緊張しやすくなるのです。
そこで今回は、力み体質の人に起きやすい「5つの変化」と、整え方をまとめます。
冷え性と噛み締めがつながる理由(基礎)

冷えるほど、体は「守りの姿勢」になる
まず、冷えを感じると体は守りの姿勢になりやすいです。
そのため、肩がすくみ、顎も前へ出やすくなります。
すると、噛む筋肉(咀嚼筋:そしゃくきん)に力が入りやすくなります。
つまり、冷えは「力み」のスイッチになりやすいのです。
交感神経が優位だと、噛み締めが出やすい
寒さやストレスが続くと、交感神経(こうかんしんけい)が優位になりがちです。
一方で、交感神経が強い状態は、筋肉を緊張させて体を動けるようにします。
その結果、顎・首・肩の力が抜けにくくなります。
さらに、睡眠中も力が残ると、夜間の噛み締めにつながります。
歯ぐきが下がる→沁みる、につながることも
噛み締めが続くと、歯や歯ぐき周りに負担がかかります。
そのため、歯ぐきが下がって根元が露出し、知覚過敏(ちかくかびん)に近づくことがあります。
つまり、「噛んだ時」「息が当たった時」に沁みる違和感が出ることもあります。
そのため、冷え性と噛み締めは別々ではなく、同時に起きやすい組み合わせです。
冷えと力みが強まる主な原因

原因1:首がすくむ姿勢(スマホ・PC)
うつむき姿勢が続くと、首の前が縮こまりやすいです。
しかし、首の前が固いと、呼吸が浅くなります。
その結果、体は緊張モードに入り、顎もこわばりやすくなります。
さらに、肩やこめかみまで張りやすくなります。
原因2:寒さで血管が細くなり、末端が冷える
寒い環境では血管が収縮し、手足が冷えやすくなります。
そのため、体は熱を逃がさないように、無意識に力を入れがちです。
つまり、冷えが強い日は、噛み締めも増えやすいのです。
原因3:夜のストレスと「無音の考えごと」
夜は静かなので、考えごとが増えやすいです。
そこで、気づかないうちに歯を当てていることがあります。
その結果、顎が休まらず、朝に顎や首がだるくなることもあります。
原因4:口呼吸・浅い呼吸で、体が緊張する
呼吸が浅いと、体は酸素不足を感じやすくなります。
そのため、交感神経が働き続け、筋肉がゆるみにくくなります。
さらに、冷えやすい体質の人ほど、呼吸の浅さが固定化しがちです。
力み体質の人に起きる“5つの変化”

変化1:顎がだるい・こめかみが重い
噛む筋肉が緊張すると、こめかみ周りが張ります。
そのため、頭痛に近い重さを感じる人もいます。
しかし、原因が顎だと気づきにくいのが特徴です。
変化2:首が回りにくい・肩が上がる
顎の緊張は首へつながります。
そこで、首の付け根が詰まり、肩が上がりやすくなります。
さらに、呼吸も浅くなり、冷えが抜けにくくなります。
変化3:歯が沁みる・歯ぐきの違和感が出る
噛み締めが続くと、歯や歯ぐきに負担がかかります。
そのため、根元が敏感になり、知覚過敏(ちかくかびん)に近づくことがあります。
つまり、冷たい飲み物だけでなく、空気でも沁みやすくなるのです。
変化4:手足が冷えやすく、眠りが浅くなる
交感神経が優位だと、末端の血流が落ちやすいです。
そのため、布団に入っても足が温まりにくくなります。
さらに、眠りが浅いと回復感が減り、翌日も力みが残ります。
変化5:頭皮が硬くなり、顔がこわばる
力みは顎だけではなく、頭全体にも広がります。
その結果、頭皮が動きにくくなり、表情も硬く見えやすくなります。
そこで、頭皮からゆるめる発想が役立ちます。
このループを切るには、首前と頭の緊張を落とすのが近道です。
ドライヘッドスパで期待できる変化

頭をゆるめると、顎の力も抜けやすい
ドライヘッドスパでは、頭全体を包むようなタッチを使います。
そのため、反射的な力みが起きにくく、顎の緊張も落ちやすいです。
さらに、深呼吸が入りやすくなり、体の温まり方も変わります。
こめかみ〜後頭部をゆるめ、血流と休息感を後押し
噛み締めが強い人は、こめかみや後頭部が固まりやすいです。
そこで、そのエリアをていねいにゆるめると、目や顎の重さが軽く感じることがあります。
つまり、頭の緊張が落ちるほど、夜の噛み締め対策にもつながります。
ツボは「強く押さない」が正解
百会や風池などのツボも、強く押し込む必要はありません。
しかし、痛いほど押すと筋肉は守ろうとして硬くなります。
そのため、深呼吸に合わせて、3秒そっと押して3秒で離す程度が目安です。
施術の流れ

冷えの出方や噛み締めの自覚。
睡眠と日中の姿勢をうかがいます。
こめかみ〜後頭部を中心に、頭の緊張をゆるめます。
顎の力が抜ける感覚をつくります。
首前のこわばりをやさしく整え、呼吸を深くしやすくします。
体の温まりを後押しします。
自宅で続けやすいセルフケアをお伝えします。
噛み締めのチェック方法も一緒に確認します。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるセルフケア

ケア1:噛み締めチェック(上下の歯を離す)
まず、上下の歯は「基本は当たっていない」が正解です。
そこで、唇は閉じたまま、歯だけ1〜2ミリ離す意識を持ちます。
さらに、舌先を上あごの前に軽く置くと、顎が落ち着きやすいです。
ケア2:首前をゆるめる呼吸(4秒吸って6秒吐く)
次に、鼻から4秒吸って、口から6秒で吐きます。
その時、鎖骨の下がふわっと広がる感覚を意識します。
つまり、胸と首前の緊張をほどくのが目的です。
ケア3:温めてから触る(冷えたまま揉まない)
冷えている状態で強く揉むと、逆に緊張が残りやすいです。
そのため、蒸しタオルで首の後ろを1分温めてから、やさしく触れます。
そこで、こめかみ〜耳の上を円でなでるだけでも十分です。
まずは2つに絞ると、力み体質のループが切れやすくなります。
Q&A

Q1. 冷え性だと、本当に噛み締めが増えますか?
増える人はいます。
しかし、全員がそうではありません。
ただし、寒さで体が守りの姿勢になり、顎が緊張しやすいのはよくある流れです。
Q2. マウスピースだけで改善しますか?
マウスピースは歯を守る意味で大切です。
しかし、噛み締めの背景にある「首前のこわばり」や「交感神経の強さ」は別で整える必要があります。
そのため、呼吸や姿勢、頭の緊張も一緒に見直すと変化が出やすいです。
Q3. 歯が沁みるのは、噛み締めのせいですか?
可能性の一つです。
噛み締めが続くと歯ぐきに負担がかかり、根元が敏感になりやすいです。
ただし、虫歯など別の原因もあるので、気になる場合は歯科での確認も安心です。
Q4. こめかみが痛い時は、どこをケアすればいいですか?
まずは「強く押さない」ことが大切です。
そこで、耳の上からこめかみにかけて、指の腹で円を描くようにやさしく触れます。
さらに、呼吸をゆっくりにすると、緊張が落ちやすくなります。
Q5. どのくらいのペースでケアすると良いですか?
自宅ケアは毎日1〜2分でも十分です。
さらに、冷えが強い時期は、夜の呼吸と温めをセットにすると安定しやすいです。
そして、力みが抜けにくい時は、プロのケアを挟むのもおすすめです。
実際のお客様の声

「冬になると顎が疲れていましたが、頭と首をゆるめてもらうと夜の力みが減った気がします。」(30代・女性)
「こめかみの重さが軽くなって、呼吸もしやすくなりました。冷えの感じ方まで変わって驚きました。」(40代・女性)
「歯の沁みが気になっていましたが、噛み締めのクセに気づけたのが一番大きかったです。」(20代・女性)
「強く揉まないのに、終わった後に頭がふわっと軽くなる感じがありました。」(30代・男性)
まとめ:冷えと力みを同時にゆるめる
冷え性と噛み締めは、別々の悩みに見えてつながることがあります。
しかし、首前のこわばりと浅い呼吸を整えるだけでも、顎の力は抜けやすくなります。
さらに、温めてから触る、歯を離す、呼吸をゆっくりにする。
その3つを重ねると、冷えと力みのループが切れやすくなります。
そして、頭の緊張が強い時は、ドライヘッドスパで一度リセットするのも有効です。
nidone(Dry shampoo Spa nidone)で、無理のない整え方を一緒に作っていきましょう。
参考リンク:
・(専)顎関節症外来|東京科学大学病院 歯科(歯系診療部門)
・歯ぎしり(ブラキシズム)|MSDマニュアル家庭版
・顎関節疾患|MSDマニュアル家庭版
・冷え症(冷え性)|大正健康ナビ|大正製薬
・お口のなんでも相談「知覚過敏」|日本歯科医師会
冷え性や噛み締め、歯の沁みやすさに悩んでいる方こそ、ぜひ一度、脳から整えるドライヘッドスパを体験してみてください。
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この記事を書いた人
森田(nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ8,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。
