「エアコンをつけているのに、なんだか寝苦しい」。
「夜中に何度も目が覚めて、朝から疲れている」。
熱帯夜が続くこの時期、そんなお悩みをよく耳にします。
実は、夏の寝苦しさは気温だけの問題ではありません。
暑さのなかで働きづめになった自律神経(じりつしんけい)の乱れが、眠りの質を下げていることがあるのです。
そこでこのコラムでは、熱帯夜に眠れなくなる仕組みと、朝までぐっすり眠るための5つの習慣をご紹介します。
熱帯夜とは?寝苦しさが生まれる仕組み

熱帯夜とは、夜の気温が25℃を下回らない夜
気象庁では、夜間の最低気温が25℃以上になる夜を「熱帯夜」と呼んでいます。
日中にたっぷり熱を吸い込んだ都市部では、夜になっても気温が下がりにくく、都心の池袋でも熱帯夜が珍しくなくなりました。
さらに、夏は湿度も高いため、体感的には気温以上に蒸し暑く感じられます。
眠りには「深部体温の低下」が欠かせない
人の体は、内部の温度である深部体温(しんぶたいおん)が下がっていくときに、自然な眠気が訪れる仕組みになっています。
眠りにつく前、体は手足の皮膚から熱を逃がして、深部体温をゆっくり下げていきます。
しかし熱帯夜は気温も湿度も高く、この「熱を逃がす」働きがうまく進みません。
そのため、布団に入っても体の内側に熱がこもったままになり、寝つきにくさや眠りの浅さにつながるのです。
熱帯夜に眠れなくなる主な原因

原因1:体温調節で自律神経が働き続ける
自律神経は、体温・呼吸・心拍などを24時間コントロールしている神経です。
暑い環境では、汗をかいたり血管を広げたりと、体温を調節するために自律神経がフル稼働します。
つまり、暑さが続くほど自律神経は休む間もなく働き続け、疲れやすい状態になっていきます。
本来は夜になると、体を休めるための副交感神経(ふくこうかんしんけい)が優位になります。
しかし自律神経が酷使されていると、この切り替えがスムーズに進みにくくなると言われています。
原因2:冷房との温度差がバランスを乱す
日中は冷房の効いた室内で過ごし、一歩外に出れば猛暑という夏の環境も、自律神経には大きな負担です。
急な温度差にさらされるたびに、体は体温調節のモードを切り替えなければなりません。
この切り替えが繰り返されることで、活動時に働く交感神経(こうかんしんけい)が高ぶったままになり、夜になっても体が「休息モード」に入りにくくなります。
原因3:寝不足がさらに自律神経を乱す悪循環
熱帯夜の寝不足は、それ自体が自律神経のバランスを崩す要因になります。
眠りが浅い日が続くと、体温調節の働きがさらに落ちて、翌日の夜もまた眠りにくくなる。
このような悪循環が、夏の慢性的なだるさや頭の重さにつながっていくことがあります。
そのため、どこかのタイミングで意識的に「眠れる体の状態」をつくってあげることが大切です。
朝まで眠るための5つの習慣

1)就寝1時間前から寝室を冷やしておく
眠る直前にエアコンをつけるのではなく、就寝の1時間ほど前から寝室を25℃程度に冷やしておく方法が紹介されています。
部屋だけでなく寝具やマットレスの熱も抜けるため、布団に入った瞬間のひんやり感が寝つきを助けてくれます。
風が体に直接当たると冷えすぎてしまうので、風向きは壁や天井に向けるのがおすすめです。
2)就寝1〜2時間前に、ぬるめの湯船に浸かる
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、40℃程度のお湯に10〜15分ほど浸かると深部体温が上がり、その後の低下が寝つきを助けると紹介されています。
入浴のタイミングは、就寝の1〜2時間前がもっとも効果的とされています。
暑いからとシャワーだけで済ませると、この体温の波がつくれません。
夏こそ、あえて湯船に浸かる価値があるのです。
3)朝は同じ時刻に起きて、光を浴びる
快眠の準備は、実は朝から始まっています。
毎朝なるべく同じ時刻に起きて朝の光を浴びると、体内時計が整い、夜に自然な眠気が訪れやすくなります。
熱帯夜で寝不足の朝はつい長く寝てしまいたくなりますが、起きる時刻を守るほうが、その夜の眠りにはプラスに働きます。
4)寝る前はスマホや強い光を避ける
夜に強い光を浴びると、体内時計が「まだ昼だ」と勘違いして、眠気が遠のいてしまいます。
特にスマホの画面は目との距離が近く、脳を覚醒させやすいと言われています。
就寝前の30分〜1時間は照明を少し落とし、スマホから離れる時間をつくってみてください。
5)日中の「冷やしすぎ」と温度差を小さくする
夜の眠りを守るには、日中の自律神経の消耗を減らすことも欠かせません。
冷房の効いた室内では羽織りものやストールで冷えを防ぎ、温かい飲み物で内臓を冷やさないようにする。
こうした小さな工夫で屋内外の温度差ダメージをやわらげると、夜に休息モードへ切り替わりやすくなります。
ドライヘッドスパで期待できる変化

頭と首の緊張をゆるめ、休息モードへ
暑さで自律神経が働きづめの夏は、頭や首まわりの筋肉もこわばりやすくなります。
ドライヘッドスパは、水やオイルを使わずに頭部から首・目もとまわりをほぐしていく施術です。
ドライヘッドスパ専門店 nidone では、筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れた手技で、頭のこわばりをじっくりゆるめていきます。
張りつめていた緊張がほどけると、体が休息モードに切り替わりやすくなり、施術中にそのまま眠ってしまう方も少なくありません。
「何もしない時間」が脳を休ませる
情報にさらされ続ける現代の脳は、夏の暑さが加わることでさらに疲れをためこみます。
照明を落とした静かな空間で、ただ心地よい刺激に身をゆだねる時間は、それだけで脳の休息になります。
「記憶がないほど眠れた」というお声をいただくことが多いのも、この「何もしない時間」の力だと感じています。
熱帯夜続きで眠りが浅くなっている方こそ、一度リセットの時間をつくってみてください。
施術の流れ

眠りの状態やその日の不調、お疲れの箇所をお伺いします。
冷房でこわばりやすい首・肩からゆるめ、頭への流れを整えます。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチで、頭のこわばりをじっくりほぐします。
ゆっくりとお目覚めいただき、施術後の状態をご説明します。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるセルフケア

朝:カーテンを開けて、コップ1杯の水分を
起きたらまずカーテンを開けて、朝の光を部屋に取り込みましょう。
さらに、寝ている間に失われた水分をコップ1杯の水や白湯(さゆ)で補うと、体が1日のリズムに入りやすくなります。
朝の水分補給は、日中の熱中症対策としても基本のケアです。
日中:首もとを冷やしすぎない
首の後ろには自律神経に関わる重要なポイントが集まっていて、冷房の風が直接当たり続けると、こわばりの原因になりやすい場所です。
例えば、デスクの位置的に風が当たりやすい方は、薄手のストールを1枚常備しておくと安心です。
加えて、1時間に1度は肩をゆっくり回して、血流を止めないようにしてみてください。
夜:頭頂部をやさしくほぐし、足から放熱する
お風呂上がりに、頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)というツボのあたりを、指の腹で気持ちいい程度にゆっくり押してみましょう。
呼吸をゆっくり吐きながら行うと、体が休息モードに入りやすくなります。
また、寝る前に足裏を温かいタオルで拭いて放熱を促す方法も、熱帯夜の寝つき対策として紹介されています。
熱帯夜の睡眠に関するQ&A

Q1. エアコンは朝までつけっぱなしでいいの?
タイマーで途中に切れると、暑さで夜中に目が覚めやすくなります。
そのため、熱帯夜は朝までつけたままにして、設定温度をやや高めにしたり、風向きを体から外したりする使い方が紹介されています。
冷えが気になる方は、長袖のパジャマや腹巻きで体側を守る方法もあります。
Q2. 扇風機だけで乗り切っても大丈夫?
室温が高いままだと、風があっても体の熱はうまく逃げていきません。
熱帯夜と呼ばれるレベルの夜は、エアコンで室温そのものを下げたうえで、扇風機は空気を循環させる補助として使うのがおすすめです。
Q3. 寝る直前に冷たいシャワーを浴びてもいい?
一時的にはさっぱりしますが、冷たい水は体の表面だけを冷やし、深部体温の自然な低下にはつながりにくいと言われています。
眠りのためには、就寝1〜2時間前のぬるめの入浴で、いったん深部体温を上げるほうが理にかなっています。
Q4. 寝不足の日は昼寝をしてもいい?
午後の早い時間に短くとる昼寝は、頭をすっきりさせる助けになります。
ただし、夕方以降の昼寝や長すぎる昼寝は、夜の眠気を奪ってしまうことがあるため注意が必要です。
Q5. ヘッドスパはどのくらいの頻度で通えばいい?
お疲れの度合いによって個人差がありますが、疲れをためこまないためには2〜4週間に1度くらいのペースでご利用いただく方が多いです。
熱帯夜続きで眠りが浅い時期は、まず1度体験していただき、体の変化に合わせてペースをご相談いただければと思います。
実際のお客様の声

夏の時期、nidoneには「眠りの浅さ」を理由にご来店くださる方が増えます。
実際にいただいたお声の一部をご紹介します。
「施術中の記憶がないくらい、気づいたら眠っていました。その夜も久しぶりにぐっすり眠れました。」(30代・女性)
「頭が軽くなって、視界まで明るくなった感じがします。冷房続きで固まっていた首もラクになりました。」(40代・女性)
「寝つきが悪い時期に伺いました。施術後は体がぽかぽかして、そのまま眠りたくなるほどでした。」(20代・女性)
「毎年夏バテで眠れなくなるので、今年は早めにケアに来ました。定期的に通いたいです。」(30代・男性)
まとめ:熱帯夜こそ自律神経をいたわる
熱帯夜の寝苦しさは、気温そのものだけでなく、暑さや温度差で働きづめになった自律神経の疲れが関わっています。
だからこそ、寝室の予冷・ぬるめの入浴・朝の光・夜の光対策・日中の温度差ケアという5つの習慣で、体が眠りに向かう流れを取り戻すことが大切です。
それでも眠りの浅さが続くときは、頭と首の緊張をゆるめる時間を、自分に許してあげてください。
nidoneの森のような空間で、熱帯夜続きの頭をふっと軽くするお手伝いができたら嬉しいです。
参考リンク:
・快眠と生活習慣/厚生労働省 e-ヘルスネット
・自律神経の酷使による「脳のオーバーヒート」にご用心!/サワイ健康推進課
・夏『暑いけど寒い…』と『熱帯夜』は自律神経をととのえて乗り切る!/ワコール フェムケアポータル
熱帯夜の寝苦しさに悩んでいる方こそ、ぜひ一度、脳から整えるドライヘッドスパを体験してみてください。
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この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ8,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。
