夏が近づくと、頭皮のにおいが気になり始める方は少なくありません。
「ちゃんと洗っているのに、なぜ消えないんだろう」と感じたことはありませんか。
実は、頭皮のにおいは皮脂や汗だけが原因ではなく、常在菌(じょうざいきん)とのバランスが大きく関わっています。
そのため、洗いすぎてしまうと、かえってにおいが強くなることもあるのです。
本記事では、頭皮のにおいの正体と、夏前に整えるための5つのケアを丁寧にご紹介します。
頭皮のにおいとは(基礎)

頭皮のにおいは、皮脂と汗、それをエサにする常在菌の代謝物が混ざり合って生まれます。
特に頭皮は、顔のTゾーンよりも皮脂腺(ひしせん)の密度が高い部位です。
そのため、暑くなる季節は誰でもにおいやすい環境になりやすいといえます。
顔よりも汗をかきやすい場所
頭皮は、手のひらや足の裏に次いで汗腺(かんせん)が多いとされています。
さらに、髪に覆われているため熱と湿気がこもりやすく、汗が乾きにくい構造です。
そのため、季節の変わり目や運動後ににおいを感じやすくなります。
皮脂は「悪者」ではない
皮脂は本来、頭皮の乾燥や外的刺激から守ってくれる大切な存在です。
しかし、量が増えすぎたり、常在菌のバランスが崩れたりすると、においの原因に変わります。
つまり、皮脂をゼロに近づけることがゴールではなく、適量を保つことが大切なのです。
夏前ににおいが強くなる主な原因

頭皮のにおいには、いくつかの要因が複雑に絡んでいます。
ここでは、夏前に意識したい代表的な3つの原因を見ていきましょう。
原因1:皮脂の過剰分泌
気温と湿度が上がるにつれて、皮脂の分泌量も増えていきます。
そこにストレスや睡眠不足が重なると、その傾向はさらに強くなります。
加えて、脂質や糖質に偏った食生活も、皮脂の質に影響を与えるといわれています。
原因2:マラセチア菌の増殖
マラセチア菌は、誰の頭皮にも存在している常在菌の一つです。
ふだんは頭皮環境を保つ役割もありますが、皮脂をエサに増えすぎると、においやかゆみの一因になることがあります。
つまり、皮脂が多い環境は、マラセチア菌にとって都合のよい状態ともいえます。
原因3:洗いすぎによるバリア機能の低下
意外に思われるかもしれませんが、においが気になるからと一日に何度も洗髪するのは逆効果になりがちです。
洗いすぎは皮脂を奪いすぎ、頭皮がそれを補おうとさらに皮脂を分泌するという悪循環につながります。
そのため、回数を増やすより、洗い方と選ぶシャンプーを見直すほうが先決です。
夏前に整える5つの頭皮ケア

ここからは、夏前に取り入れたい具体的なケアを5つご紹介します。
どれも今日から始められるシンプルな習慣ばかりです。
1)朝シャンに頼らない
朝にシャンプーをすると、夜の間に分泌された皮脂をすべて洗い流すことになります。
そのため、頭皮が「足りない」と感じ、日中の皮脂分泌をかえって促してしまうことがあります。
基本は夜にしっかり洗い、朝はぬるま湯ですすぐ程度にとどめるのがおすすめです。
2)アミノ酸系シャンプーに切り替える
洗浄力の強いシャンプーは、汚れと一緒に必要な皮脂まで奪いがちです。
アミノ酸系の洗浄成分(ココイルグルタミン酸、ラウロイルアスパラギン酸など)は、適度に皮脂を残しながら汚れを落としやすいと言われています。
ただし、汚れ落ちはマイルドなので、予洗いを丁寧に行うことが前提です。
3)予洗いを丁寧に
シャンプー前の予洗いだけで、ほこりや皮脂の大半は落とせると言われています。
ぬるめのお湯(38度前後)で、指の腹を使い、地肌をやさしくほぐすように1〜2分かけて流しましょう。
さらに、ここでしっかり地肌を濡らしておくと、シャンプーの泡立ちもよくなります。
4)頭皮マッサージで皮脂分泌を整える
頭皮の血流が落ちると、皮脂の分泌バランスが崩れやすくなります。
そこで、シャンプー時や乾かす前に、指の腹で頭皮全体を軽く動かすマッサージを取り入れてみてください。
百会(ひゃくえ)や風池(ふうち)などのツボを意識すると、頭の重さがすっと抜ける感覚を得やすくなります。
5)帽子と髪のムレ対策
帽子は紫外線対策に有効ですが、長時間かぶり続けると蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。
そのため、こまめに脱いで風を通したり、通気性の高い素材を選んだりすることが大切です。
さらに、外出から戻ったら、早めに髪をほどいて頭皮に空気を通すと安心です。
ドライヘッドスパで期待できる変化

セルフケアと並行して、定期的にドライヘッドスパを取り入れる方が増えています。
ドライヘッドスパは、お湯やシャンプー剤を使わずに頭皮へアプローチする施術です。
そのため、皮脂を流しすぎることなく、頭皮の状態を整えていけるのが特徴です。
皮脂のバランスを整える
頭皮の血流が穏やかに促されることで、皮脂の分泌バランスが整いやすくなります。
一方で、極端に皮脂をゼロにすることが目的ではありません。
適量を保ち、菌のバランスが崩れにくい状態に近づけていきます。
凝り固まった頭皮をゆるめる
夏前のストレスや気温変化で、頭皮は知らないうちに硬くなりがちです。
nidoneでは、筋膜(きんまく)リリースや風池などのツボへのアプローチで、ゆっくりとほぐしていきます。
そのため、施術後は頭皮が動きやすくなり、皮脂の出口もスムーズに整いやすくなります。
施術の流れ

頭皮の状態や気になるポイントを丁寧に伺います。
お湯を使わず、指の腹で頭皮全体をやさしく緩めます。
百会や風池などの反射区を、深さを変えながら整えます。
首肩・デコルテまで整えてから、ゆっくり覚醒していただきます。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるセルフケア

毎日のちょっとした習慣で、頭皮環境は大きく変わります。
ここでは、生活シーン別に取り入れやすいセルフケアをまとめました。
朝:ぬるま湯ですすぐ程度に
夜にしっかり洗えていれば、朝の本格的なシャンプーは基本的に必要ありません。
そのかわり、ぬるま湯で寝汗や寝ぐせを軽く流し、皮脂を残しすぎないように整えましょう。
日中:頭皮を蒸らさない工夫
帽子の中の湿気をこまめに逃がすだけでも、においの予防につながります。
さらに、帰宅後は早めに髪をほどき、頭皮に空気を通すと心地よく過ごせます。
夜:予洗いと丁寧な乾燥をワンセットで
予洗い、シャンプー、ドライヤーまでが一連の流れです。
特にドライヤーで頭皮までしっかり乾かすことが、雑菌の繁殖を抑える上で欠かせません。
ただし、熱風を一点に当て続けず、こまめに位置を変えるようにしましょう。
食習慣:脂質と糖質のとりすぎを控える
皮脂の質は、食事の内容にも影響を受けるといわれています。
そこで、揚げ物や甘いものが続いた日は、翌日に野菜や水分を意識して取り入れてみましょう。
よくあるご質問(Q&A)

Q1. 毎日シャンプーしてもにおいが消えません。なぜですか?
毎日洗っていても、洗浄力の強いシャンプーで皮脂を奪いすぎると、頭皮がさらに皮脂を分泌してしまうことがあります。
そのため、シャンプーの種類や洗い方を見直すだけで、においが落ち着くケースは少なくありません。
Q2. 朝シャンと夜シャン、どちらが良いですか?
基本は「夜」がおすすめです。
日中の汚れや皮脂を就寝前にリセットすることで、頭皮が休まる時間を確保できます。
Q3. 頭皮用のデオドラントスプレーは使ったほうがいいですか?
香りで一時的にマスキングはできますが、原因へのアプローチではありません。
そのため、シャンプーや生活習慣の見直しと併用するのが現実的です。
Q4. かゆみと一緒に強いにおいがあります。皮膚科に行ったほうがいいですか?
かゆみ・赤み・落屑(らくせつ)が続く場合は、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)の可能性もあります。
セルフケアで改善が見られないときは、無理をせず皮膚科にご相談ください。
Q5. ヘッドスパは何回くらいで違いを感じやすいですか?
個人差はありますが、はじめは2〜3週間に1回のペースで継続される方が多いです。
ご自身の頭皮の状態を見ながら、間隔をゆるめていくのがおすすめです。
実際のお客様の声

「夏前になるといつも頭のにおいが気になっていましたが、シャンプーを見直したらかなり落ち着きました。」(30代・女性)
「ヘッドスパの後は、頭皮が軽くなる感覚があって、汗をかいてもベタつきが気になりにくくなりました。」(40代・女性)
「自分では分からなかった頭皮の硬さを指摘されて納得しました。毎日のマッサージを続けてみます。」(30代・男性)
「梅雨どきの頭皮の蒸れがつらかったのですが、洗い方を変えてから気にならない日が増えました。」(20代・女性)
まとめ:洗うより、整える
頭皮のにおいは、洗えば消えるという単純な問題ではありません。
皮脂・汗・常在菌のバランスを意識し、洗いすぎを避けながら丁寧に整えていくことが、夏前ケアの近道です。
さらに、定期的なドライヘッドスパを組み合わせると、自分では気づきにくい頭皮の硬さも一緒にリセットできます。
nidoneで、頭から軽くなる感覚をぜひ体験してみてください。
参考リンク:
・頭皮が臭い、その原因と対策/大正製薬
・ふけ・頭のかゆみの症状・原因/第一三共ヘルスケア
・夏に気になる頭のニオイ、実は「洗い方」に原因が/第一三共ヘルスケア
・脂漏性皮膚炎/MSDマニュアル家庭版
・頭皮ケアの基礎知識/大正製薬
頭皮のにおいに悩んでいる方こそ、ぜひ一度、脳から整えるドライヘッドスパを体験してみてください。
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この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ8,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。
