シャワーのあと、排水口を見て指が止まる。
9月に入ってから、そんな話をうかがう機会が増えました。
秋は、夏のあいだに積み重なった負担が遅れて表に出てくる時期です。
そこへ朝晩の冷え込みが加わり、頭や首まわりが動かしにくいと感じる方も少なくありません。
今回は、秋の抜け毛と頭皮のこわばりがどう重なるのかを整理したうえで、夏疲れをリセットする4つのケアをまとめました。
・秋の抜け毛は、夏に受けた負担が遅れて出てくるもの
・1日100本程度までは季節差の範囲内、見るべきは続く期間
・洗い方、乾かし方、ほぐす時間、夜の体温の4つから始める
秋の抜け毛と頭皮のこわばり(基礎)

髪は毎日入れ替わっている
髪の毛には、伸びる時期と休む時期があります。
日本皮膚科学会の説明では、毛が伸びる成長期はおよそ2〜6年、その後の休止期は2〜3か月とされています。
つまり、抜けること自体は毎日起きている入れ替わりの一部です。
問題になるのは、抜ける量が普段より明らかに増えたと感じる状態が続くときです。
1日の本数には季節差がある
同学会は、1日に抜ける毛の量について「個人差、季節差、ヘアケアの仕方などにもよるが、おおよそ1日100本程度まで」と説明しています。
つまり、季節によって本数が動くこと自体は想定の範囲内です。
そのため、数えて一喜一憂するよりも、どのくらいの期間続いているかを見るほうが役に立ちます。
「頭皮のこわばり」は動きにくさのこと
ここで言う頭皮のこわばりとは、指を当てて動かしたときに地肌がついてこない感覚を指します。
硬さそのものが不調の証明になるわけではありません。
ただ、こめかみや後頭部が動かしにくい日は、首や肩の緊張も一緒に強いことが多いというのが、施術の現場での実感です。
秋に抜け毛が増えやすい主な原因

原因1:夏に受けた負担の後払い
強い日差し、汗と皮脂、冷房の効いた室内の乾燥。
夏のあいだ、髪と頭皮は続けて刺激を受けています。
花王のヘアケアサイトでも、紫外線が髪表面の脂質やタンパク質を損なうことが説明されています。
そのため、夏に受けた負担は、季節がひとつ進んでから気づくことが多くなります。
原因2:寒暖差で体が消耗しやすい
9月は、日中と朝晩の気温差が大きくなる時期です。
体は温度差に合わせて体温を調節し続けるため、思っている以上に力を使っています。
そこへ夏の寝不足が重なると、夕方には頭も首も重い、という日が続きやすくなります。
原因3:頭まわりの血流が落ちやすい生活
デスクワークやスマートフォンの時間が長いと、同じ姿勢のまま数時間が過ぎます。
花王が20〜60代の女性を対象に行った調査では、頭皮の血流が良好な人ほど髪のハリやコシが高い傾向が示されています。
ただし、これは傾向を示したデータであって、血流が抜け毛の原因だと決めつけられるものではありません。
生活のなかで固まりやすい時間帯を知っておく、という意味で参考になります。
原因4:秋の乾燥と洗いすぎ
汗の量が減るこの時季に、夏と同じ洗浄力のシャンプーを使い続けると、地肌には過剰になることがあります。
一方で、洗わなさすぎもよくありません。
つまり、季節に合わせて回数と洗浄力を調整するのがちょうどいい落としどころです。
夏疲れをリセットする4つのケア

1)洗い方:爪を立てず、指の腹で地肌を動かす
髪をこするのではなく、地肌を動かすつもりで洗ってみてください。
シャンプー剤をつける前に、お湯だけで1分ほど流しておくと泡立ちが変わります。
そのため、洗浄剤の量も自然と減らせます。
2)乾かし方:髪より先に頭皮を乾かす
濡れたままの時間が長いほど、地肌には負担がかかりやすくなります。
ドライヤーは根元に風を通すように動かし、最後に毛先を整える順番がおすすめです。
3)ほぐす時間:1〜3分を毎日の習慣に
花王は、1〜3分のマッサージを1日3回、6か月続けた9名の平均で、日常の頭皮の血流量が上がったという実験結果を公表しています。
同じ調査では、1週間の継続で頭皮が柔らかくなったという変化も報告されています。
加えて、1回だけでは効果が続かないことも同時に示されています。
つまり、長さより回数と継続がものを言うということです。
4)夜の体温:入浴のタイミングを整える
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、入浴で深部体温がいったん上がり、その後下がることで寝つきがよくなり、深い眠りが増えることが紹介されています。
就寝の1〜2時間前がひとつの目安です。
ただし、就寝直前の激しい運動は逆効果になるとも説明されています。
ドライヘッドスパで期待できる変化

自分の手では届かない場所がある
自宅のケアで届くのは、手が回る範囲までです。
後頭部の付け根や耳のうしろは、自分では力の向きを作りにくい場所になります。
nidoneでは、そうした届きにくい部分を含めて、頭から首すじまでをゆっくりゆるめていきます。
乾いたまま行うので予定を選ばない
水も薬剤も使わないため、髪が濡れません。
そのため、仕事の合間や外出のついでにも立ち寄っていただけます。
シャンプー台に寝る必要がなく、着席したまま受けられるのも特徴です。
「軽くなった」という感想が多い
施術後にいただく感想でいちばん多いのは、頭が軽くなったというものです。
そのまま眠ってしまう方も少なくありません。
もちろん感じ方には個人差があり、抜け毛が減ることをお約束するものではありません。
施術の流れ

その日の体調と、気になっている部分をうかがいます。
頭に入る前に、土台になる首すじと肩から力を抜いていきます。
こめかみ・後頭部・頭頂と順に、圧の方向を変えながら進めます。
呼吸が落ち着くまで待ってから、ゆっくりお声がけします。
※施術範囲はコースにより異なります。
自宅でできるセルフケア

朝:光を浴びてから動き出す
起きたらカーテンを開け、数分でも外の光を浴びてみてください。
e-ヘルスネットでも、朝の光が体内時計を早める働きを持つことが紹介されています。
日中:帽子や日傘をまだしまわない
9月の日差しはまだ強く、頭は顔よりも上から光を受けやすい場所です。
分け目をときどき変えるだけでも、同じところばかりに負担が集まるのを避けられます。
夜:洗って、乾かして、寝るまでを短く
入浴のあとに髪を乾かしきってしまうと、寝るまでの流れがそのままつながります。
さらに、寝る前の数分だけでも画面から離れると、目のまわりの力みが抜けやすくなります。
週に一度:頭が動くかを確かめる
指の腹を側頭部に当て、円を描くように軽く動かしてみてください。
先週より動かしにくいと感じたら、疲れが溜まりはじめている合図として受け止めてみましょう。
よくあるご質問

Q1. 秋の抜け毛は放っておいても戻りますか?
季節の変わり目に一時的に増え、落ち着くこともあります。
ただし、続く期間や範囲は人によって違うため、気になる状態が長引くときは皮膚科で相談してください。
Q2. 頭皮が硬いと薄毛になりますか?
硬さと薄毛を結びつける確かな根拠はありません。
nidoneでも、頭皮の硬さを不調の判定には使わず、あくまで動かしやすさの目安としてお伝えしています。
Q3. 頭皮マッサージはどのくらい続ければいいですか?
花王の実験では、1〜3分を1日3回、6か月続けた例が紹介されています。
まずは1日1回でも、毎日続けられる長さから始めるのがおすすめです。
Q4. シャンプーは毎日したほうがいいですか?
汗の量が減る秋は、夏より回数を減らして様子を見る方もいます。
ただし、皮脂や汗が残ったまま眠るのは避けたいので、日中の過ごし方に合わせて調整してください。
Q5. ドライヘッドスパは抜け毛が気になる時期でも受けられますか?
はい、乾いたまま行う施術のため、薬剤も水も使いません。
強さは施術中に調整できますので、気になる部分は遠慮なくお伝えください。
実際のお客様の声

「9月に入ってから抜け毛が気になっていました。頭が軽くなって、気持ちのほうが先に落ち着きました。」(30代・女性)
「自分でほぐしても届かない場所があると実感しました。耳のうしろが一番効きました。」(40代・女性)
「夏の疲れが抜けないまま9月になってしまって。その日はぐっすり眠れました。」(30代・女性)
「髪が濡れないので、仕事帰りでも寄りやすいのが助かります。」(20代・女性)
まとめ:夏の負担を秋に持ち越さない
秋に抜け毛が気になるのは、夏に受けた負担が遅れて表に出てくるタイミングだからです。
そこへ寒暖差と乾燥が重なり、頭や首が動かしにくい日が続きます。
洗い方、乾かし方、ほぐす時間、そして夜の体温。
この4つは、今日から手をつけられるものばかりです。
それでも自分の手では届かない場所は残ります。
nidoneで、頭が軽くなる感覚をぜひ確かめてみてください。
参考リンク:
・毛が伸びる、生えかわる仕組み/公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A
・抜け毛を防ぐ生活上の注意点/公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A
・頭皮マッサージ/効果と方法/花王ヘアケアサイト
・育毛のしくみと効果/花王ヘアケアサイト
・太陽光・紫外線の影響/花王ヘアケアサイト
・快眠と生活習慣/厚生労働省 e-ヘルスネット
この記事を書いた人
森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)
森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ8,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。
