秋の寝不足は夏の疲れが原因?自律神経と眠りの関係7つの視点

秋の寝不足は夏の疲れが原因?自律神経と眠りの関係7つの視点

涼しくなって過ごしやすくなったはずなのに、なぜか夜ぐっすり眠れない。
朝までに何度も目が覚めてしまう。
秋に入ってから、そんな声を施術中にうかがう機会が増えました。
暑さがやわらげば眠れるようになる、と思っていた方ほど戸惑いが大きいようです。
しかし、秋の寝不足は「涼しくなったのに」ではなく「涼しくなったから」起きている面があります。
この記事では、夏のあいだに積み重なった負担が秋の眠りにどう出てくるのかを整理します。
そのうえで、今日から見直せる7つの視点をご紹介します。

この記事の要点:
・秋の寝不足は、夏に積み重なった負担が遅れて出てくるもの
・涼しさそのものより、朝晩の寒暖差と日照時間の変化が眠りを浅くしやすい
・光、入浴、カフェイン、夕食、画面、寝室、頭のこわばりの7つから見直す

秋の寝不足のとき、体の中で起きていること


秋の朝、窓辺で光を浴びる女性のイメージ

眠りと自律神経(じりつしんけい)はつながっている

自律神経とは、呼吸や体温、心拍などを24時間休みなく調節している神経のことです。
日中に活動を支える交感神経と、休息のときに働く副交感神経の2つがあります。
第一三共ヘルスケアの解説では、この2つがシーソーのようにバランスを取ると説明されています。
つまり、昼にしっかり働き、夜には自然と眠くなる流れができるのが本来の形です。
「布団に入ってからも頭が働き続けている」という感覚は、この切り替えの途中で起きているものです。

眠る前には体温が下がっていく

人は眠りに入るとき、体の内側の温度がゆるやかに下がっていきます。
この下がり方がはっきりしているほど、深い眠りに入りやすいと考えられています。
手足が温かくなってくるのは、体の内側の熱を外へ逃がしている途中だからです。
そのため、体温の調節に手間取る時期は、寝つきや眠りの深さに影響が出やすくなります。
日中は汗ばむのに、朝晩は上着がほしくなる。その差を体が毎日埋めているわけです。

秋の不調は「今」だけの問題ではない

もうひとつ見落とされやすいのが、夏のあいだの負担です。
冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来する生活は、体温調節に大きな仕事をさせます。
その状態が数か月続いたあとで、季節の変わり目を迎えるのが9月です。
そのため秋の眠りの不調は、今の気候だけでなく、夏からの積み重ねとして見たほうが自然です。

秋に眠りが浅くなる主な原因


夜中に目が覚めてベッドで天井を見ている女性のイメージ

原因1:夏の疲れの持ち越し

大正製薬の健康情報では、冷房と屋外の寒暖差が大きい環境を行き来すると、体温調節の働きが疲れやすくなると説明されています。
さらに、寝苦しさで睡眠が足りない状態が続くと、本来眠っているあいだに進むはずの回復が追いつきません。
そのまま秋を迎えると、疲れを抱えたまま次の季節に入ることになります。

原因2:朝晩と日中の寒暖差

9月から10月にかけては、朝晩と日中の気温差が大きくなります。
体は一日のうちに何度も血管をちぢめたり広げたりして、体温を保とうとします。
その調節が続くと、肩や首まわりの筋肉が緊張したままになりやすくなります。
ただし、この緊張は本人にとっては「なんとなく重い」程度にしか感じられないことも多いものです。
そのため、眠れない理由が体のこわばりにあると気づかないまま過ぎてしまいます。

原因3:日照時間が短くなる

秋は日の出が遅くなり、日の入りが早くなります。
朝に浴びる光の量が減ると、体内時計の調子が合いにくくなります。
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、朝の光には体内時計を早める働きがあると紹介されています。
そこで、光を浴びる時間が後ろにずれると、夜の眠気も遅れて訪れやすくなります。
夏は明るいうちに起きていたのに、秋は薄暗い中で起きることになる。この差は思いのほか大きいものです。

原因4:空気の乾燥

加えて、秋は空気が乾きはじめる時期です。
のどや鼻の乾きで夜中に目が覚める方もいらっしゃいます。
汗をかく機会が減るぶん、水分をとる量も自然と少なくなりがちです。
水分が不足した状態が続くと、筋肉のしなやかさも落ちやすくなります。
その結果、こりが抜けにくいまま夜を迎えることになります。

注意:強い眠気が日中も続く、いびきや呼吸の止まりを指摘された、気分の落ち込みが長引くといった場合は、季節のせいと判断せず医療機関にご相談ください。

秋の眠りを立て直す7つの視点


夜、間接照明の部屋でくつろぐ女性のイメージ

1)朝の光を浴びる時間をそろえる

起きたらカーテンを開け、窓際で数分過ごすところから始めます。
曇りの日でも屋外の明るさは室内よりずっと強く、光を浴びる価値があります。
大切なのは強さよりも、毎日だいたい同じ時間に浴びることです。

2)入浴は就寝の1〜2時間前に

e-ヘルスネットでは、40℃のお湯に10〜15分浸かると深部体温が上がり、その後下がるときに深い眠りが増えると紹介されています。
そのため、寝る直前よりも少し早めの入浴が向いています。
熱すぎるお湯は目が冴えてしまうため、ぬるめを長め、と覚えておくとよいでしょう。

3)夕方以降のカフェインを控える

涼しくなると温かいコーヒーやお茶の量が増えやすくなります。
カフェインの影響は数時間続くため、夕方の一杯が夜まで残ることがあります。
温かい飲み物をやめる必要はなく、中身を白湯や麦茶に替えるだけで十分です。

4)夕食の時間を前倒しする

消化にエネルギーを使っているあいだは、体が休む態勢に入りにくくなります。
就寝の2〜3時間前までに食べ終えられると、寝つきの負担が減ります。
秋は食欲が戻る時期でもあるため、どうしても遅くなる日は量を控えめにしてみてください。

5)寝る前の画面時間を減らす

夜に強い光を浴びると、体内時計は後ろにずれやすくなります。
さらに、画面を見ているあいだは目のまわりが緊張したままになります。
ゼロにしようとすると続かないため、置く場所を手の届かない位置に変えるほうが現実的です。

6)寝室を秋仕様に切り替える

夏の寝具のままだと、明け方の冷えで目が覚めることがあります。
掛け物を一枚足す、足元だけ温かくするなど、朝方に合わせて整えるのがコツです。
エアコンのタイマー設定も、夏のままになっていないか確認してみてください。

7)頭と首のこわばりをゆるめる

ここまでの6つを整えても、体に力が入ったままでは休む態勢になりにくいものです。
とくに寒暖差の時期は、肩をすくめる姿勢が習慣になりがちです。
そこで最後の視点として、頭から首にかけての緊張をゆるめる時間をつくることをおすすめしています。

ここがポイント:7つすべてを一度に始める必要はありません。朝の光と夜の入浴の2つから始めると、生活のリズムが動きやすくなります。

ドライヘッドスパで期待できる変化


ドライヘッドスパの施術を受けている女性

自分では届きにくい場所に触れられる

後頭部から首のつけ根にかけては、自分の手ではほぐしにくい場所です。
自分で押そうとすると、腕を上げる姿勢そのものが新しい力みを生んでしまいます。
nidoneでは着座の姿勢で、頭・首・肩をひと続きのものとして扱います。

「休む時間」を強制的につくれる

予定のあいだを埋めるように動き続け、気づけば夜になっているという方がほとんどです。
施術のあいだは、何もしない時間が確保されます。
そのため、施術中にそのまま眠ってしまう方も少なくありません。

季節の変わり目に不調が出やすい方に

寒暖差の時期に体調を崩しやすい方、自律神経の乱れが気になる方にご利用いただいています。
施術のあとに「呼吸が深くなった気がする」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
ただし、感じ方には個人差があります。
一度で何かが解決するというより、溜めきる前に休む習慣の入口としてお考えください。

nidoneの施術の流れ


施術前のカウンセリングの様子
1)カウンセリング
その日の眠りの状態や、気になる部分をうかがいます。
2)首・肩をゆるめる
頭に入る前に、土台となる首から肩をほぐしていきます。
3)頭部の施術
後頭部から側頭部、頭頂部まで、圧の強さを確かめながら進めます。
4)仕上げ
ゆっくり起き上がっていただき、お過ごし方をお伝えします。

※施術範囲はコースにより異なります。

自宅でできるセルフケア


自宅で首もとを温めてくつろぐ女性のイメージ

朝:窓際で3分過ごす

朝食の支度をしながらでもかまいません。
カーテンを開けて過ごす数分が、その日の夜の眠気につながります。

日中:肩を上げて、落とす

1時間に一度、肩をすくめるように上げてから、ストンと落としてみてください。
力を入れてから抜くほうが、ゆるむ感覚をつかみやすくなります。
3回ほど繰り返すと、肩の位置が下がっていることに気づけるはずです。

夜:頭のてっぺんを指の腹で押す

頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)などのツボを、指の腹でゆっくり押します。
5秒押して、ゆっくり離す。これを数回繰り返すだけで十分です。
爪を立てず、痛気持ちいい程度の強さにとどめてください。

夜:首の後ろを温める

湯船に浸かれない日は、蒸しタオルを首に当てるだけでもかまいません。
湯上がりに水分を一杯とっておくことも忘れずに。

よくあるご質問


ノートに書き出して考えごとをする女性のイメージ

Q1. 涼しいのに眠れないのは気のせいでしょうか?

いいえ、季節の変わり目に眠りの相談が増えるのは毎年のことです。
暑さが引いたぶん「眠れるはず」と思ってしまうため、落差が大きく感じられます。

Q2. 何時間眠れば足りているといえますか?

必要な睡眠時間には個人差があります。
休日に長く眠らないと回復しない状態が続くようなら、平日の睡眠が足りていないサインかもしれません。

Q3. 施術を受けたその日は眠りやすくなりますか?

「その日はよく眠れた」とおっしゃる方が多いですが、感じ方には個人差があります。
生活のリズムそのものは、ご自宅での過ごし方で整っていくものです。

Q4. どのくらいの頻度で通えばよいですか?

疲れが溜まりきる前のタイミングをおすすめしています。
季節の変わり目だけ間隔を狭める、という通い方をされる方もいらっしゃいます。

Q5. 髪が濡れることはありませんか?

ドライヘッドスパは水やシャンプーを使わない施術です。
そのため、お仕事帰りやご予定の前にもご利用いただけます。

実際のお客様の声


施術後に穏やかな表情の女性
「涼しくなったのに眠りが浅いままで。その日は久しぶりにぐっすり眠れました。」(30代・女性)
「夏の疲れが抜けないまま9月になっていたのだと気づきました。」(40代・女性)
「首のつけ根がこんなに固まっているとは思っていませんでした。」(30代・女性)
「仕事帰りに寄れて、髪が濡れないのが助かっています。」(20代・女性)

まとめ:夏の疲れを秋に持ち越さない


秋の寝不足は、涼しくなったことへの戸惑いというより、夏からの積み重ねが表に出たものです。
朝晩の寒暖差、短くなる日照時間、空気の乾燥が、そこに重なっていきます。
だからこそ、光と入浴のタイミングから整えていくのが近道です。
それでも体に力が入ったままの状態が続くようでしたら、頭と首をゆるめる時間をつくってみてください。
nidoneで、頭から軽くなる感覚をぜひ体験してみてください。

参考リンク:
“自律神経”の重要な働きとは?/第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局
夏バテ|原因・症状・対策/大正健康ナビ(大正製薬)
快眠と生活習慣/e-ヘルスネット(厚生労働省)
睡眠と健康/e-ヘルスネット(厚生労働省)


秋になって眠りが浅いと感じる方へ

夏に積み重なった疲れを持ち越したまま、季節の変わり目を迎えている方が少なくありません。
ご自分では届きにくい頭のうしろから首のつけ根まで、乾いたままゆるめていく時間をつくってみませんか。

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この記事を書いた人

森田(Dry shampoo Spa nidone チーフセラピスト)

森の中のような空間で、心と身体の疲れにそっと寄り添う施術を行っています。
筋膜リリースや頭蓋骨アプローチを取り入れたドライヘッドスパを専門とし、
眼精疲労・不眠・自律神経の乱れなど、慢性的な不調にお悩みの方に向けて、日々施術を担当。
これまでにのべ8,000人以上のお客様を担当し、「記憶がないほど眠れた」「視界がクリアになった」といったお声を多数いただいています。
セラピスト向けの講習会や技術指導にも携わり、確かな経験と理論に基づいた施術を大切にしています。
お客様一人ひとりに合わせたケアを、感覚と知識の両面からご提供しています。

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